とても良い / 口コミ件数 : 114件
価格 : 420 円
無邪気で残酷な好奇心から始まった出会いが、1つの幸せと、大きな悲しみに帰結し、夏の光にさらされた少年時代が終わる。 本のページ数が残り少なくなり、物語の終わりが近づいてきて、この魅力的な登場人物たちとの別れが非常に残念に思えてきた。そしてラスト。通勤途中の地下鉄で、僕は涙をこらえるのにとても苦労した。
とても悲しく、だけど満たされた気持ち。 さあ、もう一度、最初から読もうか!
かなり前に読んだ本ですが、おそらくこの先一生心に残る物語として位置付けのできる作品。「よく眠るように死んでいるとはいうが、あきらかにおじいさんの「それ」は眠っているのとは違う」というくだり(記憶)を覚えています。「人間の死」というテーマを扱いながら、読み終わった後のなんともいえない爽やかさ(?)は悲しくてやりきれないのに、なぜかやさしい気持ちになるよう。ちょうど、映画の「スタンドバイミー」のラストの感じを思い出しました。(発売当初は日本版と言われていた)ただ悲しいだけの恋人や身内の死ではなく、あくまで他人の死であることにこの作品の意味があると思う。
大人になっていくということは、その本人に智恵がついてくるだけでなく、 自分以外の人の考えを参考に行動できるようになるということでしょうか。 おじいさんならこう言うだろうということに基づいて、母の再婚に反対しないという最後の方の場面で、子供の成長を見たような気がしました。 全体としては、読み終わって、スタンバイミーを思い出しました。 男の子が何人かで、死体を探すという基本的な概念は同じかもしれません。 進み方も、設定も、言いたいことも、最後は全く違うかもしれませんが、受けた印象は同じような感じでした。必ずしも同感できることばありではないし、同じ経験をした分けでもない。 人の死と、子供の頃のともだちとの関係という面で同じ文脈上にあるのかもしれません。 若いときに死に直面したときに、どうしたらいいかを垣間見ることができるかもしれません。 後書きを読んで、作者の言いたかったことが書かれているようだったので安心しました。 あとがきで、その本で何が言いたかったかが書かれていると、自分の読み方が間違っていなかったと安心できます。それがいいことかどうかはわかりませんが、試験に作者の意図について述べよという問題が出たときも迷わなくて済むのでよいかもしれません。 ps. 山田詠美さんの本の後書きを読んだときも、作者の意図が素直に書かれていたので安心したことがあります。
忘れていた子供の頃の好奇心、冒険心。 そんな気持ちを思い出させてくれる素敵な本でした。 そして「死」を初めて意識して悩んだ頃のことも。 大人になると何気ない風景や出来事に鈍感になって 感動することも少なくなってしまったけど この本の情景描写はとても鮮やかで、子供のころの 新鮮な視点で景色を見ることができました。
幸せな人生ってなんだろう。 大人になるってどんなことだろう。 そんなことを考えさせられる一冊でした。 いつまでも子供の頃の新鮮な気持ちを忘れたくないですね。
読み終わった後は、「悲しい」よりも「あたたかい」だった。 この本を読んでたくさん泣いたのに、 読み終わったら「ああ。いい本だなあ」って。 心があたたかくなった。 読み終わるのに何時間もかからなかった。 目をこの文章から離したくなかった。 いや、正確には「離せなかった」かもしれない。 この本から目を離している時間が勿体無くて、一気に読んだ。 文章中の『もしおじいさんだったら』こう考えることは、 「おじいさんを忘れないこと」「おじいさんと心の中で共に生きていること」につながるのではないだろうか。 児童文学とは思えなかった。 子供だけでなく、幅広い世代に読んでもらいたい。 そして、いつまでも忘れないでいてほしい。そう思った。