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マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 28


価格 : 420 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い Tomo Aさん 書き込み日: 2005年09月29日

ビジネス本が不毛に感じる

恥ずかしながら15年来の座右の書。
誤解を恐れずに一言で言えば「リーダーシップと群集心理」について書かれた本です。現実を冷徹な視線で直視した上で淡々と書かれています。
マキアヴェッリの名前をご存知ない方でも「目的のためには手段を選ばず」という言葉は知ってるでしょう。本当の意味は違っていて「祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」というのが彼の言葉なのですが、権謀術数を容認したりラジカルでストレートな表現が多いからなのか、数々の誤解を受けてしまったようです。そういう事から彼の著作はキリスト教圏で禁書になった歴史もあります。マキアヴェッリの著作「君主論」や「政略論」「戦争論」は大著でどうも読むのメンドクサイ・・という方でも、日本が誇る才媛、塩野七生がそれらから普遍的なエッセンスを抜粋した平易で薄い本なのでお奨めです。16世紀のフィレンツェに生きた一外交官の言葉ですが未だに生生しい。特にリーダーシップを発揮しなくてはならない立場にいらっしゃる方などはマスト本だと思います。噂で聞いたのですが、世界一孤独な職業であるアメリカの大統領、ホワイトハウスの本棚にはマキアヴェッリの全著作があるそうです。読めばきっとその理由もわかると思います。



2.  とても良い 未来のための哲学講座・主宰者さん 書き込み日: 2006年06月14日

「良い人」だと思われること。しかし、場合によっては実力行使できるだけの力を持て。

 先哲の知恵の中から、レビューア自身の理解と解釈により再構成したものを、一つご紹介いたします。本書に出会うための一つのきっかけにしていただけたらと思います。

【「良い人」だと思われること。しかし、場合によっては実力行使できるだけの力を持て。】

 あなたは、他の人から「良い人」であると思われたいことであろう。そのためには良い性格で、思いやりに満ちており、信義を重んじて公明正大であると評価されていることが大切である。

 ただし、勘違いしないこと。実際にそうであるかどうかは別として、そう思われているという事実が必要なのだ。そして、もしこのような徳を捨てなければならない場合には、まったく反対のこともできるような能力を備えていなければならない。どうしてか。

 あなたが、どんなに良いことを行おうと、どんなに理想に燃えていようとも、現実には善い人ばかりとは限らないからだ。悪賢い人もいれば、力で強引にやろうとする人もいる。

 このような現実の中で、あなたが自分の理想を実現しようと思えば、それに対抗できるだけの実力を、あなた自身も持たなければならない。悪賢い人の罠を見抜くにはキツネでなくてはならず、オオカミを追い散らすにはライオンにもなれなければならないのだ。

 現実をありのまま見て、その本当の姿を知ること。そして、必要なら実力行使すること。

(ニッコロ・マキアヴェッリ(1469-1527))



3.  とても良い 鈴木純一さん 書き込み日: 2002年06月12日

すばらしい!

あの「君主論」を読んで挫折したことのある方、本の名前だけ聞いたことがあるものの読むには至っていない方、塩野七生さんのファンの方は必読と言える本だと思います。当時の中世西洋やマキアヴェッリの置かれた状況など、背景をきちんと説明しながら彼の行動や発言、著作を紐解いていきます。よほど思い入れがなければ、こんな本は書けないだろうと思ってしまう。ほんの安さが申し訳なくなるほど。ちなみに、私はこの本を読んだ後に「君主論」を読み直し、何とか読了できました。またしばらくしたら読み返したい本のひとつ。



4.  とても良い ポリ銀さん 書き込み日: 2007年02月15日

座右の書にしてください

 書物には三種類あると思います。役に立つ書物、毒のある書物、あってもなくてもいい書物の三種類です。
 このマキアヴェッリ語録は、毒のある書物の一つだと思います。ただ、毒は用い方次第で薬にもなれば、劇薬となることもあります。僕は、毒のある書物の中でもこの本は、最も使い勝手が良いと思っています。
 著者の塩野七生さん自身がそのように仰っていますが、余計なというか日本人にはピンと来ない、歴史的背景や人物を排除し、マキアヴェッリの思想のエッセンスを箴言化したものですから、非常に分かりやすいです。
 東洋の古典に「韓非子」という優れた書物が存在しますが、岩波文庫版四冊を読み通すだけでも大難事です。自分の身を守り、厳しい社会を生き抜くための知恵袋として、簡便なこの書を座右の書とされることをオススメいたします。



5.  とても良い 安楽直樹さん 書き込み日: 2003年05月18日

マキャヴェッリを愛する著者

言わずと知れたリアリズム政治学の古典名作「君主論」。

希薄な道徳倫理を廃し、ひたすら現実的に対処。 自国を自前の軍隊で守らずに政治することの危険さを説くマキャヴェッリの思想がそこには強く現れている。 中世期には良しとされていなかった「敵を欺くことの正当性」、「不当な条約を破棄する正当性」、「徴兵制の優位性」を主張するなど、そこにはマキャヴェッリ独特の政治センスがあった。

その「君主論」と彼のもう一つの名著である「政略論」から重要と思われる文章群をカテゴリごとに分けて著者の塩野が抜粋。 わかりやすくまとめられておりマキャヴェッリの思想を簡単に垣間見ることができる。
著者の塩野はマキャヴェッリに相当入れ込んでいるらしく他に「わが友マキャヴェッリ」とい!う著作もある。 



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