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マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 33


価格 : 460 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:33 1 2 3 4 5 6 7 次ページ
1.  とても良い Tomo Aさん 書き込み日: 2005年09月29日

ビジネス本が不毛に感じる

恥ずかしながら15年来の座右の書。
誤解を恐れずに一言で言えば「リーダーシップと群集心理」について書かれた本です。現実を冷徹な視線で直視した上で淡々と書かれています。
マキアヴェッリの名前をご存知ない方でも「目的のためには手段を選ばず」という言葉は知ってるでしょう。本当の意味は違っていて「祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」というのが彼の言葉なのですが、権謀術数を容認したりラジカルでストレートな表現が多いからなのか、数々の誤解を受けてしまったようです。そういう事から彼の著作はキリスト教圏で禁書になった歴史もあります。マキアヴェッリの著作「君主論」や「政略論」「戦争論」は大著でどうも読むのメンドクサイ・・という方でも、日本が誇る才媛、塩野七生がそれらから普遍的なエッセンスを抜粋した平易で薄い本なのでお奨めです。16世紀のフィレンツェに生きた一外交官の言葉ですが未だに生生しい。特にリーダーシップを発揮しなくてはならない立場にいらっしゃる方などはマスト本だと思います。噂で聞いたのですが、世界一孤独な職業であるアメリカの大統領、ホワイトハウスの本棚にはマキアヴェッリの全著作があるそうです。読めばきっとその理由もわかると思います。



2.  とても良い 鈴木純一さん 書き込み日: 2002年06月12日

すばらしい!

あの「君主論」を読んで挫折したことのある方、本の名前だけ聞いたことがあるものの読むには至っていない方、塩野七生さんのファンの方は必読と言える本だと思います。当時の中世西洋やマキアヴェッリの置かれた状況など、背景をきちんと説明しながら彼の行動や発言、著作を紐解いていきます。よほど思い入れがなければ、こんな本は書けないだろうと思ってしまう。ほんの安さが申し訳なくなるほど。ちなみに、私はこの本を読んだ後に「君主論」を読み直し、何とか読了できました。またしばらくしたら読み返したい本のひとつ。



3.  とても良い UZAKIさん 書き込み日: 2008年03月07日

西洋の孫子

まずマキアヴェッリの考えを知りたければ本書を読むのが一番手っ取り早い。
なぜか。それは本書が君主論のみならず政略論やフィレンツェ史その他知人
に宛てた手紙などから広く抜粋されているからである。

また孫子の兵法を読んだことがある人ならばマキアヴェッリが孫子とほぼ同様の
考え方を持っていたことが分かるはずである。事実この本で書かれているいくつ
ものことが孫子の兵法にも書かれているのである。
たとえば、『中くらいの勝利で満足する者は、常に勝者であり続けるだろう。
反対に圧勝することしか考えない者はしばしば落とし穴にはまってしまうことに
なる』などはまさに孫子のいうところの「百戦百勝は善の善にあらず」や孫子の
戦略を基にした武田信玄の「凡そ軍勝は五分をもって上となし、七分をもって中
となし、十分をもって下となす」ということばとその意味は共通している。また
民衆に関しては「群集心理」の著者ギュスターヴ・ル・ボンと驚くほど似ている。
その他にも友人に関して(意外にも対極の)論語とその意味は同様のことを言ってい
る箇所もあるのである。

ところで、なぜこの二人が共通した認識をもっていたのか?
それは二人とも冷徹な現実主義者であったらだと思う。やはり時代が変わろうとも人
間の性質というものは冷静に見ればさほど変わらないということであろうか。

とにかく、マキアヴェッリの本どれがよいかと問われたら本書を一番に薦める。
まさにマキアヴェッリのエッセンスを凝縮した本だと思う。



4.  とても良い ポリ銀さん 書き込み日: 2007年02月15日

座右の書にしてください

 書物には三種類あると思います。役に立つ書物、毒のある書物、あってもなくてもいい書物の三種類です。
 このマキアヴェッリ語録は、毒のある書物の一つだと思います。ただ、毒は用い方次第で薬にもなれば、劇薬となることもあります。僕は、毒のある書物の中でもこの本は、最も使い勝手が良いと思っています。
 著者の塩野七生さん自身がそのように仰っていますが、余計なというか日本人にはピンと来ない、歴史的背景や人物を排除し、マキアヴェッリの思想のエッセンスを箴言化したものですから、非常に分かりやすいです。
 東洋の古典に「韓非子」という優れた書物が存在しますが、岩波文庫版四冊を読み通すだけでも大難事です。自分の身を守り、厳しい社会を生き抜くための知恵袋として、簡便なこの書を座右の書とされることをオススメいたします。



5.  とても良い 未来のための哲学講座・主宰者さん 書き込み日: 2006年06月14日

「良い人」だと思われること。しかし、場合によっては実力行使できるだけの力を持て。

 先哲の知恵の中から、レビューア自身の理解と解釈により再構成したものを、一つご紹介いたします。本書に出会うための一つのきっかけにしていただけたらと思います。

【「良い人」だと思われること。しかし、場合によっては実力行使できるだけの力を持て。】

 あなたは、他の人から「良い人」であると思われたいことであろう。そのためには良い性格で、思いやりに満ちており、信義を重んじて公明正大であると評価されていることが大切である。

 ただし、勘違いしないこと。実際にそうであるかどうかは別として、そう思われているという事実が必要なのだ。そして、もしこのような徳を捨てなければならない場合には、まったく反対のこともできるような能力を備えていなければならない。どうしてか。

 あなたが、どんなに良いことを行おうと、どんなに理想に燃えていようとも、現実には善い人ばかりとは限らないからだ。悪賢い人もいれば、力で強引にやろうとする人もいる。

 このような現実の中で、あなたが自分の理想を実現しようと思えば、それに対抗できるだけの実力を、あなた自身も持たなければならない。悪賢い人の罠を見抜くにはキツネでなくてはならず、オオカミを追い散らすにはライオンにもなれなければならないのだ。

 現実をありのまま見て、その本当の姿を知ること。そして、必要なら実力行使すること。

(ニッコロ・マキアヴェッリ(1469-1527))



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