本・雑誌 雷電本紀 (小学館文庫)の口コミを検索

トップ本・雑誌その他雷電本紀 (小学館文庫)
を 商品名

雷電本紀 (小学館文庫)

雷電本紀 (小学館文庫)

良い / 口コミ件数 : 7






クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:7 1 2 次ページ
1.  とても良い 夜行人間さん 書き込み日: 2006年01月25日

優しくて悲しい「すまう人」

焼け跡の中ひとりの関取が世の中を変えていく。
なんて作品かと思って読み始めたらちょっと違いました。
優しいが故に徹底的に土俵の鬼になることを自分に言い聞かせ続けた雷電。
引退したら他の関取とも楽しく話せるだろうなと思っていた。
それなのに、同時期に活躍した小野川も柏戸も同門の千代田川も既にいなくなり気がつくと独りぼっちになった。
寂しさの中、他の「すまう人」の供養を決める雷電。それがこんな形で結末を迎えるとは。
実史に基づいているので、そんなのありかよと思う方も出るでしょうね。
この本を気に私は雷電関の墓がある報土寺に行ってみようと思うのです。



2.  とても良い オニタさん 書き込み日: 2005年07月06日

激しく優しい小説

雷電の張り手一閃に瞬きちりばめられた心洗われる小話の数々。悪い人間と良い人間の対比からではなくてあくまで魅力ある人々を丁寧に描ききることで読者の感動をよぶ。紙面から筋や汗が飛び出てきそうな相撲の描写、男たちの揺るぎない理念を帯びた台詞、雷電に熱狂する民衆の蠢き、そして徹底的な資料収集と卓越した歴史観、それらが融合して抜きん出た重みのある物語となっている。飯嶋和一 最高である。



3.  とても良い crowさん 書き込み日: 2008年06月04日

一番好きな本。

決して、望んで相撲の世界に入ったわけではなかった雷電が、
勝負となったら一切の妥協を許さず、全身全霊をかけて勝負に挑む揺るぎない姿勢。
さらにその温厚で実直な人柄、見かけとは裏腹な高い知性、
持って生まれたとはいえ人並みはずれた運動神経など全てが鮮烈に描かれ、
読んでいる間中、感動という言葉だけでは表現しきれない気持ちが沸いていた。
それはまるで、自分がその場にいて全てを目で見、耳で聞き、
肌で感じているような錯覚を覚えるほど強烈なものだった。

雷電だけでなくもう一人の主役ともいうべき鍵屋助五郎をはじめ、その番頭麻吉、
後半から登場する千田川関らの登場人物たちもとびきり魅力的。
本書が『伝記』ではなく『小説』だということは百も承知の上で、
気が付くと純粋な伝記として捕えている、そう信じたいと願っている自分がいる。
現実には小説であるから架空の人物なども登場するわけだが、
例えば当時の農民の暮らしから推察すると多少不自然な状況があり、
著者が現地に行って調べてみると、上信打ちこわし一揆のときに
雷電が奉公していたといわれている名主が存在していた記録がない。
さらにそのほかいくつかの状況を組み合わせて考察すると、
 そのとき雷電はそこにはいなかったのでは、
 それならこちらにいたと考えた方が自然なのでは・・・
と発展して、そこからひとつの仮定ともいえるエピソードが生まれる。
するとそれは著者の想像に基いた『小説』であると同時に、
資料に基いて導きかれた論理的な『推察』ともいえる。
ならば、『実際にそうであった』可能性を信じてもいいではないか。

雷電本人の記録や時代背景の資料、現地への数度の取材を基に、
足掛け6年の歳月を費やして出版されたという本書。
そこに描かれた町、人、時代、スケール、何をとっても今年の、
いや、過去のベストに挙げたい作品である。

一ページ目の焼け野原のシーンですでに惹きつけられ、
最後の一行が心にしみた。
できることなら、いつまでも読み終えたくない本だった。



4.  良い occhiさん 書き込み日: 2005年07月07日

格闘シーンのリアリティ

飯嶋和一の作品を読むのは「汝ふたたび故郷へ帰れず」に続き2作目だが、相変わらず格闘シーンの描写が凄い。
「汝ふたたび…」ではボクシングの細かい技術、戦術の描写が凄くて
「この作者はボクシングを知っているな!」と唸らされた。
今回の相撲の話でも細かい攻防が詳細に描かれていて感心させられた。
こういう部分はストーリーにはあまり関係ないが、そういう部分で一切手を抜かない飯嶋氏には頭が下がる。
僕は格闘技をやっていたから、そういう細かい部分をいい加減に書かれると醒めてしまう。
細部を丁寧に書き込む飯嶋氏の作品にはリアリティがあり格闘シーンにのめりこんでしまう!
伝説の相撲人、雷電の強さが目に浮かぶようだった。

雷電以外にも谷風、小野川といった伝説の力士達、また江戸の庶民の生活も詳細に描かれおり、江戸文化の勉強にもなった。

読んで絶対損はしない。



5.  良い 平和さん 書き込み日: 2007年01月25日

日本一の相撲人

日本の相撲史のなかで最強の力士「雷電」を描いた本です。当時の相撲人がどのような立場であり、庶民がどれほど相撲人に対して憧れを持っていたのかが良く分かります。
相撲人気と当時の治世や自然災害等が深くかかわっていたこと、そして相撲が神聖的行事であったことが分かります。これも著者の研究力の賜物だと思います。
ただし本書の特徴として時間軸が多少前後する傾向があり、読み進めて「あれ?」っと思う場面が何度かあり、決して読みやすいものではありませんでした。その分だけ星4つとさせていただきます。



1 2 次ページ

文学・評論
思想・社会・ノンフィクション
人文・思想
社会・政治
ノンフィクション
歴史・地理
ビジネス・経済・キャリア
投資・金融・会社経営
科学・テクノロジー
医学・薬学
コンピュータ・インターネット
アート・建築・デザイン
実用・スポーツ・ホビー
資格・検定
暮らし・健康・子育て
旅行ガイド
語学・辞事典・年鑑
教育・学参・受験
こども
コミック・アニメ・BL
タレント写真集
ゲーム攻略本
エンターテイメント
新書・文庫
雑誌
楽譜・スコア・音楽書
古書
カレンダー
ポスター