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パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 63


価格 : 560 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い tkwatさん 書き込み日: 2005年05月14日

当時の世界の流れを知る起点に

この本は歴史に対してのみならず、
現在にこそ有益な広い視野・大切な知識を与えてくれます。

この本はあくまで日本の東京裁判においての無実を訴える本であり、
決して戦争の正当性・無実を訴えるものではありません。
本の中でもパール判事は日本への同情や、戦争の正当性・無実を訴える為
ではなく、法の下の世界平和の為に判決を下したと書かれています。

この本を単に「日本は無実」だとか「戦争を正当化している」など、
狭い範囲で捉えず、その当時の世界の流れ・状況を読み取り、
現在においても世界が無法状態である事、善悪では割り切れない現実を学び、
パール判事が言われた事の意味を全ての人に知って頂きたいです。



2.  とても良い カツカレーの鬼さん 書き込み日: 2006年03月19日

ナショナリズムを超えた法的判断

本書は有名な割りに誤解が多いのではないだろうか?
題名が一人歩きをしているように思われます。
仮にも判事として判決文を提出したのです。
日本を弁護している訳ではありません。
パール判事はただ当時の国際法を正しく適用したまでです。
その結果、東京裁判の被告を当時の国際法に則って有罪と判断する
事は出来ないと主張した訳です。
それ以上でも以下でもありません。

注意して頂きたいのは、日本が全く悪くない等とは一言も言ってい
ないと言う事です。
無罪である事は法に則って有罪と判断し得ない事を意味するのであっ
て、悪くない事を証明するものではありません。
従って、本書は東京裁判の欺瞞やアメリカその他の連合国側の策略
を暴くものでありますが、日本を完全に肯定するものではないので
あります。
同様に一方的に日本が悪い訳でもありません。
東京裁判を根拠に行き過ぎた自虐史観を引きずる必要は全くないの
です。

また、本書にはいくつかの国際法学上の重要な原則も挙げられてお
り、そう言った面でも大東亜戦争を知るための入門書としてお薦め
出来るのではないでしょうか。

尚、本書にはパール判事の判決文がまとまって掲載されていません。
全て著者の田中氏による一部抜粋です。
パール判事の判決文の原文の全貌を知りたければ「共同研究 パル
判決書(上・下)」を読む事をお薦めします。



3.  とても良い 米屋 保雄さん 書き込み日: 2003年01月12日

是非英訳発刊をして欲しいです。

「戦争とは何かを問う」第一級の本だと思います。

”決して日本人は悪くない”、日本の戦争行為は聖戦であるなどと主張しているわけではありません。
世界が主権国家群の集まりとすれば、個々が勝手に自分の立場を主張出来る、所謂「『無法治国家』世界」であるというのは、実に妙を得た世界観の把握であると思います。

そしてこの事は、第2次世界大戦以前も、また東京裁判の時も、そしてもっとも重要視すべきことは「現在」でもやはり、各々の主権を超越した権限で統治、制限または裁判で懲罰することができる世界規模での法律は存在していないと言う事実です。それをはっきり認識すると、人間の愚かさにただただ唖然とします。

日本人の中だけではなく、戦争の持つ意味を広く世界に問いただす本です。そのためには是非とも英語版で出版すべきと考えます。
パール判事の統治世界国家思想が是非近年に実現して欲しいものだと沸沸と涌く希望を感じました。



4.  とても良い 錬$さん 書き込み日: 2006年12月30日

本書を読まずして、戦中、戦後は語れない。

良くも悪くも日本の戦後の基礎となっている東京裁判がいかなるものであったかを理解するには必読の良書。東京裁判史観に反対の立場をとる人を、「右派だ」「戦前美化」だとか思ってしまう方、騙されたと思って読んでください。目から鱗だと思います。パール判事が、法務的、法解釈的にA級戦犯の方々を”無罪”と評されたにとどまらず、日本を愛し、日本人が失ってしまった尊厳のことをも憂えてくださっていたことを知り、深く心を打たれました。また、本書を読み終えた日に、サダム・フセイン前大統領が「人道に対する罪」で処刑されたというニュースを聞き、米国主導の正義の恐ろしさを痛切に感じました。



5.  とても良い Secondopinionさん 書き込み日: 2004年09月29日

そしてアメリカは偏見に満ちあふれ・・

「東京裁判」を指揮したマッカーサーは、パール判決文が世界の目に触れるのを恐れた。それはパール判決文こそが「真実」だと気づいていたからである。そしてマッカーサーはその後「東京裁判」は間違いだったとトルーマン大統領に告白している。

A級戦犯とされた人々は、「共同謀議により残虐行為を命令し許可した」という罪で処刑されたが、ナチスが共同謀議によりユダヤ人の大量殺戮を命令し許可した事実とは裏腹に、日本の責任者にはそのような事実は全くなかった。さすがの検察側もこの点に気付き、論点をすり替えた。すなわち中国の協力を得て「南京事件」を捏造した。皮肉な事に、太平洋戦争で「共同謀議により残虐行為を命令し許可した」人物は、原爆投下を命令したアメリカ軍の指導者だけである。そして、ソ連が満州侵入時に犯したすさまじい略奪、暴行などの国際法上の戦争法規違反に関しては裁判で一言も触れることは許されなかった。南京事件を外交カードとして利用する現在の中国や、石油の利権をめぐりチェチェンに侵攻する現在のロシアの姿となんら変わっていない。加えて、このような冤罪でA級戦犯とされた人々が眠る靖国神社への参拝を平然と非難する中国の日本に対する侮辱が許されるはずもない。

パール判事の「東京裁判には、当時起こった事件に興奮した、あるいは偏見の眼をもった観測者だけによって目撃されたであろうという特別の困難がある」という言葉を全ての日本人が知るべきである。そして、自虐的日本観の持ち主は、まず本書を読んでから議論してもらいたいものである。



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