 |
MORE で連載されてきた集大成としてまとめられた素晴らしい本! |
美輪明宏さんは長い連載という形では結構「数少ない」という感触を持っております。ただし、この「MORE 」については美輪さんが日本の美しい文化を、またそうした文化の心を継承しながら若い世代に伝えてきておりました。
超魅力的な存在として輝いている現在では非常に貴重な連載であった、そう感じています。新宿西口にあるホールなどでも貸し切りで何度か「MORE 」主催の講演会も行われていました事など付記しておきます。
題名「乙女の教室」。美輪さんは死語となりつつある乙女を「乙(おつ)な女」と序文で定義されています。甲乙丙丁の上から2番目。この基準も死語に近いですが学力評価が「5段階制度」の前はこの「甲乙丙丁」が評価基準だったものです。そして甲では出来過ぎでいやらしいので「乙」なら愛嬌がある、「ちょっといい、なんだかいい、転じていい女」と美輪さんがお薦めされるのもうなずける言葉です。
本文では「奥ゆかしい女性」「思いやりを持つ」「いつも微笑む」(=そう言えば最近見ないですね。)「美しい言葉を使う」(=これまた…。)「愛を与える女性に」「覚悟を持って母になる」「明るい女性に」「乙女のソフトをインストールしましょう」など、様々な切り口から女性への「乙な女」へのヒントを配っていらっしゃいます。
男性でも勿論納得!…というような文章が多いですが、圧巻は巻末に割かれている「美輪語辞典」でしょう。男女共通でそれこそボーダーレスで読みたい、感じたい、行動したい事柄を的確に美輪さんは辞典としてまとめておられます。
「たしなみ」「粋」「潔さ」「ごきげんよう」「感謝」「慎み」「ひたむき」「分相応」…うーん、頭が痛いですが勉強になります。最後の一言は敢えて書きませんが、ここに求められている事にどう自分が向き合えるか、これが日本の良き文化を継承し、変えていく最も大切な心がけではないでしょうか。お薦めします。 |
 |