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神曲〈1〉地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

神曲〈1〉地獄篇 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)

良い / 口コミ件数 : 10


価格 : 1,000 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:10 1 2 次ページ
1.  とても良い ヨーグモトソスの孫さん 書き込み日: 2004年07月25日

至上最高の不滅の古典!!

世界史を習った人なら誰もが知っている、
ダンテの「神曲」。
翻訳が素晴らしく綺麗です。

地獄編では
我々日本人にはあまり馴染みの無いヨーロッパ中世の地獄の様子、
中世のキリスト教の考え方、ダンテの痛烈な社会批判、
読めば全てがわかるようなまさに百科事典的な知識の集大成!!
「神曲」全編を通して考えるなら個人的に地獄編が一番面白いです。

文章を見てみると難しく思いますが
読んでみたらスラスラ読めます。解りやすい脚註もついてます!
(この脚註のおかげで中世の知識が無くても「ああ、なるほど」みたいな感じで読めます。)
 
世界史のルネサンスで覚えたこの作品、読んで損は無いと思います。



2.  とても良い airgomaさん 書き込み日: 2003年06月13日

史上屈指の名著

日本人にはそれほど馴染みがないですが、世界的には「詩人」の代名詞にもなっているダンテによる長編小説。高校の歴史の教科書にも紹介されていますが、実際に通読したことのある人は少ないと思います。生身のままのダンテ本人が古代の詩人ウェルギリウスに導かれて死後の世界を巡るというストーリーで当時の人々の宗教観、倫理観、宇宙観などが壮大なスケールで描かれています。本書「地獄篇」は、「憂いの国に赴かんとする者は我をくぐれ。永劫の呵責に遭わんとする者は我をくぐれ」という有名な文句が刻まれた門をくぐった先の「地獄」について描いています。現代人には、この「地獄篇」が最も面白く、興味深いかもしれません。



3.  とても良い ちょろさん 書き込み日: 2004年10月18日

35歳の地獄

 ”勝ち(負け)組”とか”頭のいい(悪い)人の・・・”とか冠する本がベストセラーとなる昨今も、ダンテが政争のため35歳で流浪の身となった700年前でも、人の欲の本質は変わらないらしい。
 『神曲』は難解と敬遠されがちだが、本書は読みやすい大活字の寿岳訳の真下に、西洋古典に縁薄くともまったく不自由を感じない同氏による註付き。
 導者ウェルギリウスは、流浪するダンテの弱さを助ける内なる理性の声と希望だと考えれば、作品が身近に感じられるのでは。個人的には亡霊同士の醜い諍いに足を止めるダンテをウェルギリウスが厳しく叱責する第三十歌。また、死してなお、地上での名声のため名を伏せようとする亡霊が描かれる第32歌。そして、より深い地獄に故郷フィレンツェの”裏切り者”を落とすダンテに特に惹かれる。



4.  とても良い DEUS EX MACHINAさん 書き込み日: 2005年08月21日

できれば豪華版で

私は文庫版ではなく最初に刊行された旧訳・旧仮名の豪華本で読んでいるが、訳文に「見まく欲りする」「時じく」など上代の蒼古たる語彙を散りばめた擬古文調の口語訳といい、独自の神学に基づいたおどろおどろしいウィリアム・ブレイクの挿絵といい、ブレイク神学にダンテ神学を融合させている思いいれたっぷりな挿絵の解説といい、豪華絢爛で素晴らしいの一言に尽きる。各巻冒頭に記されたブレイクによる薔薇、向日葵、百合の詩も、最初に見た時は奇異に感じて戸惑ったが、これ以外にはないと思うようになった。

註釈も周到でわかりやすい。『神曲』は様々な神学、神話伝説、科学的知識を詰め込んだ百科全書的書物だけに、天国篇など本文より註釈の方が分量が多いぐらいだが、読ませる。

ただ、文庫のサイズでは大幅に魅力を減じるので、できれば文庫版でなく豪華版で読んで欲しい……というのは文庫版レビューとしては不適切なコメントだろうか。



5.  とても良い プラチナさん 書き込み日: 2009年04月17日

誰もが名前は知っているダンテの新曲

しかしながら知名度の割には読まれていない本だ。私もこれまでに何度も挫折してしまっていた。その理由は、翻訳が難解であることが大きな理由であった。しかしながら本書では読みやすい文章となっているので、そのようなジレンマは解消されるだろう。この地獄篇では文字通り、地獄行脚の様子がか描かれている。ダンテの時代も我々の時代も地獄の様子はそれほど変わっていないように思えるがどうだろうか?
宗教、文体と言ったものにこだわる場合は評価は難しいのかもしれないが、私にとっては十分読み応えのある作品であった。



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