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誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡 (集英社文庫)

誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡 (集英社文庫)

良い / 口コミ件数 : 12


価格 : 600 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:12 1 2 3 次ページ
1.  とても良い いしかわさん 書き込み日: 2004年12月10日

全編トップギアで読み終えた。

 ストイコビッチを語るにあたってユーゴスラビアは避けられないと判断した筆者の考えは、ものすごく妥当です。ストイコビッチがなぜあんなに「祖国」という単語を使うのか、グランパス在籍当時は分からなかったんだけど、この本を読めば当然すぎる発言だと分かるよ。「世界的プレイヤー」であるストイコビッチがなぜJリーグなんか(←あえて)に来たのかも、この本読んで分かったよ。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、セルビア・モンテネグロ、コソボ、コソボ紛争、ミロシェビッチ、サラエボと言った「聴いた事はあるけどよく分からかった」キーワードが全てユーゴスラビア紛争に関連するモノだとは、恥ずかしながらこの本を読んで知りました。

 スポーツ選手ものではランス・アームストロング以来の感銘を受けたです。スポーツものは当たりはずれが大きいけど、当たった時はものすごいハイスコアになるなぁ。



2.  とても良い ほそみちさん 書き込み日: 2006年12月24日

ピクシーの偉大さを再認識

かつてユーゴスラビア代表として活躍し、Jリーグ名古屋で現役を終えたストイコビッチのサッカー半生記。セルビア・モンテネグロサッカー協会の会長を経て、現在は鈴木隆行が在籍しているレッドスター・ベオグラードの会長を務めています。
優れたサッカー選手としてだけではなく、ユーゴ内乱という激動の時代に代表チームの精神的支柱としてもキャプテンシーを発揮する姿が描かれていますが、偏狭なナショナリズムではなく本当に心の底から祖国を愛する姿にその偉大さをつくづく再認識しました。



3.  とても良い たつたさん 書き込み日: 2007年01月16日

ストイコビッチの波乱に満ちたサッカー人生の記録です

ユーゴスラビアという国が戦争、解体していた激動の時代をサッカー選手としてどのように感じながらプレイしていたかというのが分かります。
基本的にストイコビッチについて書かれていますが、これを読むと当時のユーゴスラビアの状況も分かります。
現在も続いている激動の時代において、ストイコビッチという選手は国民に対して希望を与え続けていたのだと感じました。
今後もストイコビッチがセルビアと日本に対してどのように関わっていくのか注目していきたいと思いました。



4.  とても良い さん 書き込み日: 2000年12月15日

やっぱりカッコイイ!!

ピクシーがますますカッコ良く思えてくる一冊。ユーゴ情勢も読みながら理解できるし、ユーゴ代表も応援したくなる!!



5.  良い 山田晃嗣さん 書き込み日: 2006年07月31日

私達の幸福、彼の悲劇

ピクシーことストイコビッチが、どれほどスゴいサッカー選手だったか?
私を含め、運良く彼のプレーをリアルタイムで堪能することが出来た者にとって
いまさら説明する必要はないだろう。
サッカーに詳しくない人でも、彼のプレーを一目見れば
「明らかに他と違う」ことは一目瞭然だった。
(もしピクシーのプレーを見たことがないのなら、本よりもDVDがお勧め)

「オシムの言葉」で、一気に注目を浴びたこの作家も、
ピクシーの超人技に驚いたサッカー素人の一人。
ピクシーのプレーから受けた衝撃をきっかけにして、
まだ危険の残る旧ユーゴスラビアへの丹念な取材を行い、
いまでは旧ユーゴサッカーのエキスパートである。

この本は、そんな木村元彦氏の実質的なデビュー作。
「その選手がいかに素晴らしいか」と言うことをこれでもかと訴える点において、
他の同類の本と一緒にされるかもしれない。
しかしながら、あきらかに同種の本には書かれていない感動がある。

その感動のきっかけは、残念ながらあまりにも酷な悲劇の数々だ。
祖国の崩壊、昨日までは友人だった民族間の対立・憎しみ、
理不尽な国際社会からの制裁、度重なる不運な怪我、
偏見から来る審判の不公平なジャッジ etc
しかし彼は負けない。
当初単なる気分転換での短期滞在のつもりでやって来た日本で、
超人的なプレーで我々の度肝を抜き続ける。
すっかり日本に馴染み、「真剣に日本人への帰化を考えた」ほどらしい。
選手としての凄さだけでなく、彼を知る誰もが尊敬することを止まない
人望と行動力の持ち主でもある。

ピクシーのような選手が日本で長期に渡ってプレーしたことは、
我々日本人のとっては、信じられないほどの幸運だと思う。
しかしそのきっかけは、彼にとってはこれ以上ない悲劇だった。
それを教えてくれるこの本から得られるのは、
何とも言えない複雑な「感動」なのである。



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