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緒方貞子―難民支援の現場から (集英社新書)

緒方貞子―難民支援の現場から (集英社新書)

とても良い / 口コミ件数 : 12


価格 : 693 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い wakeuphiroさん 書き込み日: 2006年07月14日

小さな巨人

本書では前国連難民高等弁務官の緒方貞子さんの活動を紹介・分析している。文中、彼女を「小さな巨人」と呼んでいる箇所がある。読みすすめていくうちにそれが彼女を一言で言い表す言葉であろうと感じた。

彼女を長としたUNHCRの職員は、難民に対して常に彼らの傍らにいるという姿勢を通した、砲弾の飛び交う戦地でも、飢餓状態のキャンプでも。武装勢力に脅されたりすることもたびたびであり、職員が命を落とすケースもあった。非武装の人道支援団体としては、武装勢力に対抗する手段は会話と説得のみである。

それを十年貫き戦い通した緒方さんはまさに「小さな巨人」と呼ばれるにふさわしい存在であり、彼女が日本人であることをもって自分は日本人であることを誇りに思えた。

本書は彼女の高等弁務官の経歴と女史へのインタビューを中心に構成されており、時折周辺の人々の当時の彼女に関する回想などを交えながら進んでいく。

後半の一部に高等弁務官を引退した彼女が日本政府に対して苦言を呈した発言があって、現在の日本の欠点を的確に表現していると感じた。

日本が救済するために認定した難民は、過去二十年で三百人程度なのにエンターテイナーとして訪日する外国人は毎年十万人近くいる点を挙げて、「エンターテインメントの方が難民より優先されているのか」と指摘する。

最近読んだ本の中では最も感銘を受けた。一人でも多くの日本人が本書を手に取ることを願ってやまない。



2.  とても良い さん 書き込み日: 2003年11月15日

考え方が代わりました

これを読むまでは自衛隊の海外派遣には絶対反対だったのですが、NGOなど民間では出来ないことでも、一種の軍隊である自衛隊なら出来る。
そのような事実を認識させられて、ただ感情的に自衛隊派遣に反対するのはどうかと思い始めてます。

・自分が平和に豊かに存在できるなら、世界の人もそうなるべきだし、そうしなければいけない。

・人間はどこまでも公正である。
そのように思いました。



3.  とても良い さん 書き込み日: 2003年07月25日

感銘を受けた

最初にこの本を手に取ったときには全部最後まで読めるかな。。。と思ったくらい、私にとって難しそうな内容に写りました。この本の最大の魅力は緒方貞子さんご自身のこともそうですが、国際社会の最前線で活躍する彼女のことをとてもわかりやすく書いた著者にもあると思います。私は不覚にも電車の中で涙が出そうになりました。それくらいどんな小説よりも心が震えましたし、自分の置かれている立場がいかに自己中心で、幸せにどっぷりと浸かった生活なんだなと改めて実感致しました。



4.  とても良い Tochitliさん 書き込み日: 2005年09月17日

人間の生き方、そして私に何ができるのか?

緒方さんがUNHCR弁務官として活躍されていた期間、海外に住んでいたのだが、コソボやその他様々な地域で活躍する緒方さんの姿がテレビ(海外メディア)で紹介されていた。
そしてそれまで、難民とはまるで別世界の事であり、何をもって難民とするのかも理解できていなかった、難民に対する関心もでてきた。
ニュースでは内戦やそれによる悲惨な状況に置かれている人々の姿が映される。しかし彼らに何もできない私はあまりにも無力である。私にとって彼らの姿は「悲しみ」である。しかし、それらは実生活で直面する問題に比べほんの小さなひっかりにすぎない。学校でレポートを書いたコソボの事などもう忘れかけてる自分がいる。

就任中世界中の難民キャンプを飛び回り奔走した緒方さんの行動力を駆り立てていたものは「怒り」であった、という言葉には、本当に現場で活躍する彼女の真剣さが現れている。

彼女の柔和ながらも凛とした物腰、行動し、弛みなく挑戦して、真剣に弁務官としての自分の責務を全うしたその姿を心から尊敬する。

この本はNHK記者のインタビューをもとに、関係者の証言を加え、書かれたものである。そして最後に彼女がアメリカで行った講演が収録されている。
それを読むと、私には益々、難民問題を解決する事の困難さを痛感してしまうのである。

緒方さんという女性の行き方、難民の事はもちろん、そして現代社会が抱える様々な問題、未来の事などを考えるのにもぜひ読んでおきたい。



5.  とても良い happy-ponさん 書き込み日: 2004年02月06日

たくさんの日本人に読んでほしい本です!

国連のことを知りたいと思いこの本を読みました。国連のこと以上にこの本には自分の人生の中で、かなりの衝撃を受けました。もっと世界の情勢をほんとに知るべきなんだと、それが平和へつながるんだと強く感じました。たくさんの情報があふれていても、大切なことがわかってなかった気がします。うまく言えませんが、たくさんの日本人に読んでほしい本です!



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