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子供を良くする無料で最良の施設、それが家庭です、という結びの言葉が光った。 |
明治から現代にいたる日本の家庭、父親と母親の役割、それぞれ良かった点、悪かった点について、これほど鋭く本質を見据えて読み切った著作に、私は以前お目にかかったことがありません。ことごとくおっしゃる通り!と、ひたすら共感しました。
例えば、次のような考え方。
◆昔のようにものが不足し不便な世の中の方が、子供は親のありがたみを感じ真っ当に育つ。
(これからは、贅沢を制限する感覚を養っていかねばならない)
◆昔の日本の父親は強かったという意見があるけれど、それは単にいばっていただけで父性原理としては実はとても弱かった。
(世間の笑い者になるな、というのはむしろ母性原理))
◆これからの日本には、過去にない全く新しい父親像を作る覚悟が必要だ。
(家の外では農耕民族の辛抱強さ、家の中では砂漠遊牧民の厳しさ)
◆日本の親は、子供達の無意味な競争に無駄な金を使っている愚かさに早く気づくべきだ。
(もっとそれぞれの子供の個性に目を向けるべき)
一見使われている言葉は平易ですが意味するところはとても深く、一回さーっと読んだだけでは全てを正しく理解できないかもしれません。
私は2回続けて読み、ようやくその深い造詣にしみじみと触れたような気がします。
時間をかけてじっくり味わって読んで頂きたい本です。 |
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