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残念!これは教科書だった。読本とはいえないわかりにくさだ。 |
われわれ素人にとって、専門書を読んでいく難しさは以下の三点に尽きる。
1)その分野の言語の使用法が日常言語の使用法と違うことにしっかりと気づくこと
2)専門用語の語用論をひとつひとつ覚えて行くこと
3)この作業をめげずに丹念に積み上げてゆくこと
この本では身近な具体例を通してまずは専門用語が提示される。それはいいだろう。
しかし次からがついていけない。
提示され、定義されたコトバを、「一回言ったからもうわかったね」という感じで「わかっている」と看做して次々に論が積み上げられてゆく。
例えば、母数,変数量,繰り返し,G研究,D研究,などなど…
おいおい。こちとらそんなにワーキングメモリーの許容量がないよ!、と悲鳴を上げてしまうのは私だけ?
このコトバの意味って何だったっけ?と振り返っているうちに今までの論旨の流れを忘れてしまっている。これではまるでADHD児が授業についていけない姿と一緒だ。
だからついていけない。
そうなのだ。わかりやすい授業とは
・日常用語とは語法の違うコトバをその都度確認し続けること
・積み上げるべきコトバの使い方を覚えさせるためにその場で簡単なドリルを繰り返すこと
・その上で今までの論の流れを図解などを駆使しつつ相手の意識の流れから途切れさせないように配慮すること
これらをしっかりと実践しているのが「授業の実況中継を本にしたような解説書」なのである。例えば「まんがでわかる統計学シリーズ」など。
残念ながらこの本は著者も述べているように教科書になっている。
しかし著者が意図したような「寝転がって読めるような教科書」にはなっていない。
と、いうことで私は分散分析がよくわかるようなもっと別の本を探さなくてはならなくなった。 |
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