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価格 : 720 円
著者の前作『墜落遺体』を読んですぐに読み始めました。時間が経つのも忘れるほど読み耽り一気に読みました。表面的にしか分からなかった事故のこと、裏の裏までよく分かり、人の温かさ、人の冷たさの両面が見えた気がします。もし、私だったらどうしていただろう?全身全霊 誰かのために力を尽くすこと出来るかな。。出来る人になっていきたいと思います。
私も「墜落遺体」を先に読み、著者に興味が湧いたとともに もっと事故のことが知りたくて、この本を読みました。 当時の自衛隊員の話など裏話がいろいろ書かれていますが、 やはり遺族を訪ねている章が一番心にきました。 事故当時、小学生だった遺族は立派な大人になり、若い女性の 母親は夫に先立たれ、孤独な老後を送っている。 もし、あの事故がなかったら今は孫の一人や二人もいて、 娘夫婦と賑やかに暮らせていたのかもしれない・・・そう 思うと胸が苦しくなりました。 人の人生なんて、何が起こるかわからない。改めてそう考えさせられた 本だった。大きな不幸が降りかかっていない今の自分を幸せに 思う。
「墜落遺体」で、圧倒的な事実と描写にぐいぐいと引き込まれてしまいましたが、 そこに流れるテーマとして「修羅場を廻しきったのは、ひとりの英雄などではなく、 数多くの普通の人々で構成される組織体であった」ということがあったと思います。 続編となるこの本では、その組織体を構成していた人たちを丹念にインタビューし、 自分もその組織体の一員であったことを交えながら、筆を進めています。 この手の本は扇情的になったり、個人の英雄譚や批判で埋め尽くされる例が多いですが、 あくまでも、トーンは冷静でありながら、そのとき現場にいた人から生の言葉を 拾っています。 例えば、 日航社員で遺族の「お世話係」になった人。 霊柩車や棺の手配を行っていた人。 何気ない一言がマスコミのネタにされ、風評被害に傷ついた人。 また、こういう修羅場に群がる輩についても。本当に腹立たしいことですが、事実です。 その中でもっとも感銘を受けたのは、日赤看護師についてのくだり。 普通の病院勤務看護師と同じに考えていたのですが、日赤看護学校出身で日赤病院勤務の 看護師さんは、こういった非常時のための講習を受けているのですね・・・ 日本赤十字社には一目おいていましたが、さらに感銘を受けました。 123便の悲劇については、謀略説まで含めて沢山の本が出ておりますが、「墜落遺体」と この本は必読書と思います。
まず取材数の多さに感服しました。 それだけ日航機事故には多くの方々が犠牲になり、何らかのかたちでそれに関わった方々もその何倍もおられたと痛感しました。 関わった人には忘れられない夏と現在を温かい眼差しで取材しているのが目に浮かびました。 著者自身もその時分は忙殺され、事故に関わった多くの人々の「そのとき」を知りたかったのかもしれないと思いました。 戦友みたいな気持ちで尋ねて歩く姿が犠牲者への供養になったと思いますし、ご遺族のその後に安堵したり、と報道でしか知らなかった一個人の私にも大切な思い出や教訓などが共有できるような目線で書いてあり、好感が持てました。 特に山付近に住んでらっしゃる方々のレポートが好きです。 ただ取材数が多すぎてまとまりがないような気がしました。 著者としては「この話もあの話も盛り込みたい」という気持ちが働いたのかもしれません。 事故に関わられた方々にお疲れ様と言いたくなる本です。 そして今後も慰霊に携わっていく方々には身体に気をつけて頑張ってくださいと。 本当に忘れてはならない事故だったと思います。