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ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ

とても良い / 口コミ件数 : 28


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1.  とても良い LALAさん 書き込み日: 2008年11月09日

ソロスの精緻な警告

勝間和代さんが『お金は銀行に預けるな』でリスクの説明もないまま 投資信託を
買えと煽っていた時に、ソロスは米国で出版された原著のなかで超バブルの本質
と崩壊を見抜いていました。 

CDSの市場残高は42.6兆ドルと推計され、これは米国債の市場規模4.5兆ドルや
上場株式の時価総額18.5兆ドルも軽く凌駕し、米国の家計の全資産とほぼ等しい
金額であることを考えると、今回のサブプライム問題をきっかけにして、CDS市場
から大混乱が起こるのは必然だったでしょう。

ソロスは超バブルの原因を市場原理主義と金融規制の撤廃、金融技術の進歩にある
とし、政策当局の誤りは規制強化で対応するべきと考えています。

昨年のダウや日経平均の高値を更新してくるには、何年もかかるように感じられました。



2.  とても良い 柊さん 書き込み日: 2008年11月09日

米国経済終末論

昨今の米国経済は住宅バブル崩壊によるサブプライム問題にのみフォーカスされているが、
ソロスは残高が膨らんだ複雑な金融商品群が弾け、基軸通貨ドルの崩壊もともなう
「超バブル」の崩壊が始まることを予見している。

リーマンブラザーズやワシントンミューチュアルの破綻は大崩壊への序章にすぎないのだろうか?
信用創造により生み出された金融のバブルは私たちの生活に深刻な影響を与えるのだろうか?
私たちは超バブルの崩壊にどのようにして備えればいいのか?
何とも恐い話で心配になってしまうが、今できる対処の仕方を明確に与えてくれてはいない。

翻訳が良くないのか、私の頭が悪いのか、ソロスの思考の中核の「再帰性」について十分に
理解できなかったのが心残りだった。
ソロスの考えをもっと深く理解したいと思った。



3.  とても良い Tsukayaさん 書き込み日: 2008年09月08日

新たな金融市場理論を求めて!―ソロス氏の深い哲学的思索の含意とは何か?

 かつて読んだ1998年刊行の『グローバル資本主義の危機』の魅力にひかれて、彼の最新書を手にとった。2007年8月以降のサブプライム住宅ローン危機によって、米国経済のより一層の脆弱化・不安的化が懸念されるなかでの緊急出版書(2008年)だ。原著タイトルの主題は「金融市場のための新たなパラダイム」。本書は全二部構成で、第一部は「危機の全体像」、第二部は「分析と提言」と題されている。冒頭に置かれた松藤民輔氏による「解説」と巻末の「訳者あとがき」も有益な内容が語られている。

 投機家・慈善家としての知名度のほうが圧倒的に高いソロス氏ではあるが、本書の第一部などを丹念に読むと、市場の自動調節機能を絶対視する(誤った)立場から規制撤廃を強く主張する市場原理主義とそのイデオロギーを基盤とする新古典派均衡理論による金融市場論に代替しうる新たな概念枠組み(パラダイム)の構築に、著者がいかに粘り強く哲学的に探求を重ねてきたのかがよく理解できる。著者が「根本概念」として強調しているのが「再帰性(別訳では「相互作用性」)」であり、それは「参加者の思考と、参加者がまさに参加している、ある状況との間の双方向的な関係を説明する言葉」(50-1頁)だ。ソロスはこの概念と、「人間は誤る運命にある」ことを指す「根本的な可謬性」によって、自然科学と社会科学との根源的な違いを説明し、方法論の単一性の原則が孕む問題点を鋭く指摘する(134頁)。1980年代において、アカデミズムの世界のみならず政策現場でも席巻をきわめた、合理的期待理論やマネタリズムの不毛性をめぐる諸批判も説得的だ。第一部の最終部分では、「現在のパラダイムは、既知のリスクのみを認めており、自らの欠陥や誤解がとんでもない結果をもたらしうる可能性を受け入れようとしない。その傲慢さこそが現在の金融危機の根っこにあるのである」(138頁)と喝破する。人生の大半を国際金融市場と対峙してきた著者ならではの認識ではないか。

 第二部で最も興味深く感じられたのは、「超バブル仮説」や「政策提言」を行った諸章ではなく、第6章の「私はいかにして投資家として成功したか」という、戦後金融経済史を平易に説明した章である。金融経済に関する知識がない読者でも、じっくりと読めば、おおよそのことは理解可能であるくらいの明快さと面白さが特徴的である。アメリカを支配大国(覇権国)とする世界経済秩序の構図が今後どのような変貌を遂げるのか、その正確な診断を下すことは困難だが、ヨーロッパはもちろんのこと、中国やインド、中東産油諸国との連動性を踏まえて展開されるソロスの考察は刺激に満ちている(日本についての言及がほとんどないのは、「解説」も述べるごとく残念)。サブプライム問題解決(緩和?)のために初めて公的資金が注入されたとさきほど報じられたが、事態が沈静化するのはまだまだ先になりそうである。いずれにせよ、ソロス氏の直感と深い洞察力、そして示唆に富むリアリズム論から学ぶべきことは多いに違いない。注目に値する「警告」書だ。



4.  とても良い 税理士のクズさん 書き込み日: 2008年10月25日

恐ろしい警告

ソロスはCDSが金融危機の時限爆弾であることを予見していた。彼は超バブルの
崩壊と書いているが、正にそれが現実に起こっていて、現在進行形で進んでいる。

しかし本当に恐いのは、本当のサブプライム大不況は二年後に訪れると断言している
ところだろう。あまり考えたくはないが、あまりにもリスクが見えにくくなった金融
派生商品ではどこにどのような損失が隠れているのか分からない。

CDSの損失によって連鎖して潰れる企業が出て来ると、大不況は数年では治まらない
と思う。ソロスはCDSの清算機関をつくり政府の保証をつけてデフォルトを防ぐことを
提唱しているが、世界各国が協調して一刻も早くその仕組みづくりを議論してほしい。



5.  とても良い hbspmdさん 書き込み日: 2008年09月17日

危機を予言したタイムリーな一冊

原書は2008年3月末に執筆を終えた様であるが、本書の中で2008年末までにどうなるかを予測しようとしていた、その悲観的かつ危機的な予測は、残念ながら本人の予想よりも早く現実のものとなった様である。

現在起こっている危機は住宅バブルの崩壊のみならず、(ソロスの言葉によれば)市場原理主義が育ててしまった「超バブル」のなせる業であり、その根は深く、影響がどこまで拡がり得るのかという点については未だに底が見えない状況である。足元で起こっているリーマン・ブラザーズの破綻や保険最大手であるAIGの経営危機に至る負の連鎖は留まる所を知らない。その大きな要因はレバレッジの濫用にある。CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の契約残高が42.6兆ドル(注:本書中の記述。現在は62兆ドルと言われる)という途方もない規模に膨れ上がっている金融商品が世界中に蔓延していることから、一つの金融機関の破綻がドミノ倒しの様相を呈している。

ソロスはグリーンスパンに一定の評価を与えつつも、市場の力を過信し、金融業界に必要な規制を加えなかったグリーンスパンを批判している。現在の危機を脱する為には、経済の安定を維持出来る範囲内で、最大限の自由を与えつつも、金融業界に対する監督と規制を強化すべきとしており、金融当局はマネーサプライのみならず、信用創造にも気を配るべきとしている。

現在の金融市場の混乱を見るにつけ、彼の予言・指摘は正しいと思わざるを得ないが、同時にこういう機会にも自らの資産を更に拡大し続けているであろう強かさには複雑な思いもないわけではない。



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