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政治の世界での隠された側面を絡めた人物評として印象的 |
著者はプロローグに「政治を志すとは、謀殺の危険と常に背中合わせに暮らすことなのである。だが、そんな現実感覚を私たちはいつの頃からか摩滅させてしまった。」と記し、わが国の政治の弛緩と緊迫感の喪失に警鐘を発している。
政治ジャーナリストとして、世界を動かしてきた政治家やブレーンの官僚と接し、また仄聞し、しかるべき筋からも情報を得てきたであろう著者が、自らの見識をもとに時には哀惜の想いを秘め、知られざるエピソードをまじえそれら人物を評している。政治報道の裏に隠れたあるいは隠された側面を鮮やかに切り出し、論点に絡めていくその語り口に魅了された。
第一章「遙かなりホワイトハウス」冒頭のバラク・オバマのプロフィールの活写並びに、エピローグ「月下美人」の若泉敬を突き動かしたおもいの伝導は、どこかシンボリックですらある。
「さもなくば」という語句が、添えられた英文ではなぜ、”and”なのだろうか。
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