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とても良い / 口コミ件数 : 54


価格 : 1,470 円





クチコミReview一覧
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1.  とても良い yukkinhaさん 書き込み日: 2006年01月24日

痛快

奥田氏は女性の気持ちをどうしてこうまでとらえて表現することができるのか。マンションを買おうと決心する広報の30代女性、会社を辞めてはローンを支払えない。秘書室への対応が微妙に変化するくだりは最高。CanCanを読む30代後半先輩を見て「もうガールではない」とつぶやく展開。共感、おもわずにやり。奥田氏は本当にうまい!



2.  とても良い TKMTさん 書き込み日: 2008年05月09日

ガールの深層心理を読み解いた納得エッセイ。奥田氏の眼力に敬服!

 まことにシンプルなタイトル。本書には表題作「ガール」を含む計5作品が所収されている。いずれも女性にとって主要な関心事を扱っている。女性が読めば、「そうそう、思わず納得!」という感想が出るだろうし、男性が読めば、「そうか、女性はこんなことを考えてるんだ!」とこれまた納得させられる。「共感度」こそ違えども、どちらが読んでも納得できる内容だと思う。女性の心理や価値観、生き方、行動様式などがよく分かり、「面白かった」というよりは「有益であった」というのが率直な読後感だ。奥田氏がここまで女性の深層心理を理解していることに驚嘆する。女性であってもここまで巧みに描けないのではないか。

 出世欲がなく妻のほうが給料の高い夫婦の関係を主題とした「ヒロくん」、女性なら誰でも憧れる都心での一人暮らしを取り上げた「マンション」なども興味深いが、表題作「ガール」における、若さという「特典」を失った年齢に達した女性が「いつまでガールでいられるんだ」という切実な問いかけは痛々しいくらい胸に響いた。本書に登場する女性はすべて30代であり、本来であれば「レディ」という表現のほうが相応しいのかもしれない。しかし女性はいつまでも「ガール」でいたい、いやその気持ちを失うまいと必死で生きている。すべてのエッセイはそうした女性の(永遠の)願望を赤裸々に伝えているのである。

 「ワーキング・マザー」という作品は、女性の社会進出の飛躍的上昇という時代風潮を反映したものだが、制度的条件を含め、これからの日本がもっと真剣に考えてゆくべき重要な問題を主題にしている。男性だからという理由は全く通じない。「本当の望みは、時間が止まってくれることなのだ」(244頁)という最後の「ひと回り」という作品にある文章は、すべての女性が「ガール」でいるための(無理な)前提条件なのだろう。「ガール」の定義は実に難しい。むしろ男性に読んでほしい一書だ。



3.  とても良い wakamenさん 書き込み日: 2006年05月15日

女心

奥田英朗さんって男だよな〜?
なんでこんなに女心が分かるんだ?ってくらい納得してしまいました。
今迄読んだ奥田さんの作品では一番楽しめました。
とくに「ガール」は男には分からない女達のかけひきにドキドキしてしまいました。

この作品独身女性が読んだら元気が出そうでオススメしたい!けど逆に開き直ってしまいそうでオススメしたくないような。。。
男の自分としては特に既婚、未婚問わず男性に読んで欲しいです。
ちなみに自分は既婚ですが女性に対する考えが少し変わった気がします。
もちろん自分の嫁さんにたいしても。



4.  とても良い gl510さん 書き込み日: 2008年01月02日

これこそが、奥田英朗の一番の傑作ではないか。女性の描写力の凄さにも、脱帽!

この「ガール」は、本当に面白かった。私は、これこそが、奥田英朗の一番の傑作ではないかとまで思っているくらいなのである。この短編集では、社会の第一線で働くさまざまな女性たちの心の内が、実に生々しく描写されているだけでなく、「ヒロくん」、「ガール」、「ひと回り」を始めとした一話一話が、物語としても非常によくできているので、女性はもちろん、我々男性が読んでも、面白過ぎるくらい面白いのだ。 

この「ガール」には、それぞれの立場で、仕事で、あるいは、女として、人生の岐路に立たされた5人の30代の女性の物語が綴られている。 

「ヒロくん」では、課長に抜擢された女子総合職が、男のメンツをかけて反抗的な態度で歯向かってくる年上の係長と壮絶なバトルを演じ、「ワーキングマザー」では、子育ても山を越え、仕事にやりがいがほしくなり、閑職から古巣に復帰したシングルマザーが、周囲の過剰な気遣いにため息をつく。 

未婚の3女性は、「マンション」購入の決意をすることによって、色々な現実と向き合うことになって思い悩み、あるショックな出来事を契機に、「ガール」でいることの潮時を感じてブルーになり、ある日突然、自分の目の前に現れた「ひと回り」も歳の離れたハンサムな新人に、心が千々に乱れるのだ。 

それにしても、特筆すべきは、奥田英朗の女性の描写力の凄さだ。特に、登場人物の女性たちの心の奥底までもを覗いてきたかのような、微に入り、細にわたった心理描写は、たとえ、綿密な取材を行っていたとしても、取材に応じた女性たちが、ここまで素のままの自分の姿を男性にさらけ出すだろうかと思えるほどのレベルにまで達しているのだ。同じ男性として、作者の女性に対する観察力の並外れた鋭さと細かさには、素直に脱帽するしかない。ここまで描写されたら、女性たちも、自分たちの心の内まで見透かされているようで、こわいのではないだろうか。 



5.  とても良い 有るぱチィーの?さん 書き込み日: 2006年02月12日

男性にもお勧め

奥田英朗さんの作品が好きなので読みましたが、女性じゃなくてもこの本は楽しめるし勇気付けられると思います。ちなみに、あわせて「マドンナ」を読むと男と女の微妙な差がわかって面白いんじゃないかな。



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