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ロウアーミドルの衝撃

ロウアーミドルの衝撃

良い / 口コミ件数 : 52


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1.  とても良い サンタさん 書き込み日: 2006年02月04日

幼い子を持つ母にも是非必要な本

 著者の本は恥ずかしながら初めてです。レヴューの半歩先が読めるようになるというコメントをみて、なにか将来に得な情報は?と不純な気持ちで購入しました。結果的には不純な動機を恥ずかしく思うほど、勉強になりました。経済に弱い私は、初めのほうは少し難しく感じましたが、ここでやめず読み進めて本当によかった。所得格差が開いている現在から利益を得るには、また所得が低いなりの生活の改善策が大筋なのでしょうが、世の中の動きとあわせて教育も語られています。私立の中高に入れること、習い事にこだわりすぎず、母親として世界情勢を知った上で、子供を教育したいものです。これから必要とされているのは、自分の力で考え(アイデアの湧く?)、行動のできる(リーダーシップの取れる?)自立した人材とのこと。
 勤勉な日本人といえども、マスコミで取り上げられない部分には無知であること、マスコミにとりあげられているのは偏った側面に過ぎないことをもっと認識する必要がると痛感させていただきました。政治や経済はテレビだけの知識では表面を知るにも足らないといったところなんでしょうか?!これからも勉強してみます。



2.  とても良い レナード(fourseventy)さん 書き込み日: 2006年01月30日

小泉流「破壊」型政治の次に期待

この本のタイトルから、悲観的な話が展開されると想像したのですが、内容はマジョリティーであるロウワーミドル層に対するエール本でした。
氏が昨年出版した本の一部には、過去の著書と重複するなあ、と思う部分が散見されたのですが、本作では「重複」は極力避けるような姿勢を読み取る事が出来ました。
雇用者所得が減少傾向にあるといっても、「国際比較すれば全く悲観するに値しないよ」、「それよりも生産者サイドの権益を守ろうとする政治家を消費者サイドの権益を最大化する人に入れ替えれば、十分、豊かな生活ができるハズだよ」という提言は、多くの人に受け入れられるのではないかと思います。

本書での提案内容は、世の中が(物理学でいう所の)「摩擦」も「空気抵抗」も一切ない、「真空」である事を前提にすれば成り立つものではないか?と思われるかもしれません。が、目指すべき方向としては同意される読者が多いものと思います。1986年の新・国富論以来、一貫して主張がブレず、鋭い提言をされてきた氏に改めて敬服させられる一冊でした。



3.  とても良い 寺尾誠の不肖の弟子さん 書き込み日: 2006年01月30日

老いてなお・・・!!

 大前研一氏の著作との付き合いは20年近くになるが、その飽くことなき好奇心・探究心は、年を追う毎に輝きを増しているように思われる。
 氏の凄さは、(1)基本的な数値を加工することで通常隠れている実態を見事に焙り出される手法と、(2)課題に対しては常に解決策を提言されている姿勢であり、その真摯な対応には神々しささえ感じるものである。
 本書でも、かような鬼才ぶりを余すことなく発揮されており、知らぬ間に唸り、妻子に指摘される次第であるが、読了後、「新しい意味深いこと」を知ったという「満足感」並びに「清涼感」は、何物にも変え難いものである。
 また、それにも増して、本書における提言の数々は、我々が「今」すべきことを明確に記述しており、その実行については焦燥感さえ感じるものである。「今」やらなければ・・・、日本は「渡ってはいけない歴史の河」を、無造作に渡り、後で後悔するのでは、と痛切に感じるものである。
 惜しむらくは、本書で提言されている政策を、同氏が主導的に実行しえないことである。今こそ、再度、政治の場での氏の活躍が期待されてやまないものである。



4.  とても良い UIさん 書き込み日: 2006年02月06日

私達の本当の意味での豊かさとは?私達が求めている政策がここにある

本の構成は、まず序章では現在の日本の本質的な問題を浮き彫りにし、第1章では旧来の経済理論が通用しないこと(「デフレ」と呼ばれる現象の本当の正体など)、「提供者の論理」で動く政府の的外れで愚かな政策、日本の構造変化の本質、深刻な日本の長期衰退傾向など。第2章では日本の構造変化を生き残るための企業戦略。第3章はロウアーミドル時代を生き残るための生活者の個々の意識思考改革の重要性、必要性。第4〜6章は生活者大国を阻害する理不尽な規制や制度や政府の政策や国民の意識、そして具体的な大前研一改革案といった流れです。

どれも根拠があり論理的でかつ明確で具体的な内容であり、日本の現状の分析や私達が求めている政策が全て書いてあると言っても過言ではないと思います(例えば税金の問題を一発で解決できる案など)。

私は大前研一氏の信者ではありませんが、根本的な原因を解決する論理的で具体的な真の「改革」を述べるまともで誠実な姿勢や具体案には誰もが納得せざるを得ないと思うし(感情的な視点だけで読まなければ)、ましてや更にここまで緊迫した現状や揺るぎない証拠が揃えば政治や経済に詳しくない、関心がない人でも疑う余地無しだと思う。

ただ大前研一氏の力だけもちろん実行できないし、この本を読んでそれを求めるのも国民だし、求めていても「でも理想だよね」と諦めてしまうのも私達国民なのだと思う。そして後者がとなってしまうのが現在の私達日本国民なのだと思いました。第1章で大前氏の言うとおり、内容はともかく旧勢力の一掃が小泉内閣によって可能だったのだから、諦めず国民一人一人が求めるのが正解であり、何よりそれが今の日本に一番重要なのだと思いました。

この本は、私達をそう意識させ、論理的に本質を考えるきっかけとなる価値ある本の一つだと私は思います。大げさに聞こえるかもしれませんが、日本国民必見の書。とてもおすすめです。



5.  とても良い 河合 拓さん 書き込み日: 2006年01月30日

頭の中がすっとした

 テレビや新聞で騒がれていること。なんとなくおかしいな、と思ってはいたが、ならどうすればよいのかと言われるとよくわからない。結局、「政治が悪い」としか言えない自分が恥ずかしかった。しかし、この本を読んで、頭がすっとした。曖昧だったことが本当に見事に整理され、しかも具体的な解決案も提示されている。内容は、ものすごく説得力があるし論理的だ。
 この本は、ロウアーミドル(年収300-600万)という表記でややショッキングな題名だが、三流雑誌に書かれている「贅沢せず、質素に暮らせれば年収が低くても生きていけますよ」という論調や、「子だくさん家族の生活の工夫」のように国民に我慢を強いることを美徳とするテレビ番組とは180度論点がことなり、我々は自分の生活(の質)を豊かにするために(今こそ)声を上げねばならない、というメッセージなのだ。
 頭がすっとしただけでは、なんの解決にもならない、と筆者に怒られそうだ。ここまで具体的に書かれている本を手にとって、自分に(具体的に世の中に対して)何が出来るのか考えている。前作「新国富論」をもっと具体的に、読みやすくした内容で、多くの方に読んで貰いたい。



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