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1. とても良い |
crowさん |
書き込み日: 2004年08月12日 |
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張り詰めた透明感 |
タイトル、背表紙解説から『青春物はちょっと・・・』と敬遠していた作品。 それでもなんとなく気になって、結局読んでみることに。 そして、そうして良かったと、納得できた作品だった。 舞台が女子高というだけで、主人公は何事にも冷めた視線を注ぎ、 良く言えば冷静、悪く言えば事なかれ主義の男性教師。 登場する生徒たちは一癖もふた癖あり、かつ大人びた部分と 高校生らしさを共棲させている様が絶妙に描かれて、 そう、『押し付けがましさ』がないというのが一番だろうか。 またいつもの東野作品どおり、タイトルの付け方、 文中でのその生かし方も鮮やかというほかない。 さらには刑事もほとんどフルに登場する推理小説でありながら、 最後の最後まで、事件はひとつとして解決しない。 とはいえ謎解きとしての幕は綺麗に引かれているから、 謎が残ったままということではない。 読後に残るのは、張り詰めた透明感、とでもいうところか。 この物語の本当の部分は、最後のページから始まるのかもしれない。 |
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