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知の編集術 (講談社現代新書)

知の編集術 (講談社現代新書)

良い / 口コミ件数 : 11


価格 : 756 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:11 1 2 3 次ページ
1.  とても良い さん 書き込み日: 2002年10月24日

過剰な情報化社会の中で生きる術が分かる

 著者は早くから情報という概念に注目してきた日本屈指の碩学の一人である。日々のニュースや学校の勉強のやりかたやスポーツの戦術などを、著者独自の「編集」という概念を用いて、活用する術を解説する。

 この本は編集が絶妙であり、どこを開いて読み始めてもいいようになっている。各トピックごとに編集稽古なるエクササイズがあり、自分の編集力がいかほどのものなのかを知ることができる。
 また情報論という観点から見ても「遊び」を基礎において、そこに人間のコミュニケーションの原点を発見するなど、面白い。



2.  とても良い 希望を探してさん 書き込み日: 2006年07月28日

私は好きです

21世紀は「方法の時代」になると考えている。ここで「方法」と言っているのは「主題」の時代ではないという意味だ、と著者は言っています。続けて、編集術とは我々がどのように世界とかかわるかという「方法」に目を凝らそうという、いわば「気が付かなかった方法を気づくための方法」だと言っています。

言われてみれば大した事ではないかもしれませんが、「編集」という行動を通して、世界というか社会を解釈していく姿勢には共感を覚えます。

会社の中で知識をハンドリングする立場にありますが、どのような形に編集するか、いつも悩んでいます。その悩みを解決する方向を示してくれた、良き一冊でした。



3.  とても良い mayayaさん 書き込み日: 2007年12月08日

編集という方法論の実践

編集という概念をコンパクトに編集した一冊。

書籍というメディアでできる限りのさまざまな題材を使いながら、編集を実践した姿を提示している。編集道場という演習もあるが、正直おまけのようなものだろう。ここでは何が正解かは問題視されていないのだから、こんな問題も編集という概念が活用されるということが理解できればよいのではないか。

正直編集の概念をあまりに広く捉えているので、新書という形態では手に余るような部分もあるが、筆者の考える編集の概念に触れるには最適な一冊であり、同時に編集という「方法」の一端に触れるにも適切な一冊であると考える。



4.  とても良い パッション太郎さん 書き込み日: 2009年05月10日

世界の未来を切り開き、個人の明日を描く編集術

「すでにわれわれは二十世紀においてだいたいの主題を提出し、その展開が意外にも難題をたくさんかかえていることを知った。P.38」「問題の解決の糸口はいくつもの主題を結びつける「あいだ」にあって、その「あいだ」を見出す「方法」こそが大事になっているはずp.39」「二十一世紀は「方法の時代」になるだろうp.38」「人間の歴史は情報の歴史であり、編集の歴史なのである。P.43」と編集の重要性を訴え、「われわれがどのように世界とかかわるかという「方法」に目を凝らそうという、いわば「気がつかなかった方法をきづくための方法」というものであるp.138」編集術について解説している。編集の例示が漫画や絵画、心理学の療法といったあきれるほど広範囲な分野にわたっており、「編集術」がどんな人にも使えるもの、役に立つものであり、世界を切り開くための武器になることを感じさせる。学問だけでなく、仕事にも恋愛にも家事にも使えそうな編集術はとても魅力的。自分の創造力が貧困だと悩んでいる人、発想する力が乏しいと思っている人に特におススメ。



5.  良い 漆原次郎さん 書き込み日: 2004年07月04日

「編集」の意味が手短かにわかる。

 著者独特の観点で、モノゴトを「編集」する術が書かれている。著者の言う「編集」は、たんに情報を書物などの形にするといったことでなく、頭の中で情報を束ねたり、表現の順序を考えたりといった、人間の知的営み全体のことを指している。

 この『知の編集術』を出す約3年前、朝日新聞社から『知の編集工学』という本が出されている。『知の編集工学』にくらべて『知の編集術』は、著者が明確に新書の本と意識しているようで、「編集」とはなにかの説明に限定して書いている。また『知の編集術』には「編集稽古」という問いが設けられている。たとえば「ここではきものをぬいでください」に句読点をつけてふたつの文脈をつくろう、といったもの。読者はこれらの設問を解くことにより「編集」するとはどういうことかに近づくことができる。
 ただ、この『知の編集術』と『知の編集工学』は、共通している部分も多いので次のように、読む目的で本の選び分けをすることもできる。

 まず、著者のひととなりをより詳しく知りたい、もしくは、著者の深い教養に浸り続けたいという方は、以前に出た『知の編集工学』のほうをオススメする。いっぽう、著者の言う「編集」とはどんなものか手短かに知りたい方や、「編集工学」の一部分に実践的に触れてみたい方には『知の編集術』をオススメする。



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