とても良い / 口コミ件数 : 2件
価格 : 2,100 円
教育者・保育者などの子どもを対象とした職種に就いている専門家向けの書物だが、わかりやすい平易な言葉で書かれているので、飽きなく読むことができる。 Q&A形式で、指導者・援助者が困っている状況に答えている。そのどれもが非常に深刻で、対応者も苦慮するものばかりにもかかわらず、回答が本当に細かな想像と精緻な状況理解の連続による、素晴らしく親身な内容であることに、一つ一つ驚かされた。 肌身離さず側に置いて、基本に立ち返りたいときに何度と無く繰り返し読み込みたい名著である。
最近、発達障害に関して優れた書籍が発行され始めているという印象を受けるが、この本もそのレベルにあるものである。『「仮に」理解して「実際に」支援するために』という言葉が、表紙に印刷されているが、内容もこの言葉のとおりに展開されている。ある意味では、これほど親切丁寧に記載することが保育者や教師を育成することにつながるのかという疑問さえ生じさせるほどである。 マニュアル本に慣れた世代にとっては、どうしたら良いのかと即回答を求めることは、通常のことであろうが、自分で悩むということも大切なのだがと思いつつも、早急な対応が求められているという現実とどう折り合いをつけるべきか悩みは尽きない。