良い / 口コミ件数 : 39件
価格 : 1,995 円
これは簡単には説明できないおもしろさだ。とにかく1600枚というボリュームが必要であり、無駄はない。しかも長さを感じさせない強引なまでのストーリーテリングに脱帽。どこまでも物語が広がっていくようなラストに感動。謎あり、笑いあり、感動あり、と著者の個性と実力がいかんなく発揮された大傑作である。これを読まなくては今年度のベストミステリも、ベストSFも語れないのでは。
堪能しました。いつものように過剰な池上ワールドを。ここまで書いてくれたらもう満足です。モモコ姉さん最高!オカマパワーに圧倒されました。小夜子と涼子の壮絶な戦いに息があがりました。脇役なのになぜここまで盛り上がる?もう誰が主人公になってもおかしくないくらい全員キャラが立っています。まるで絢爛豪華な絵巻を見ているような錯覚に陥ります。ここまで物語性のある小説って今はあんまりないんじゃないかな。どれも小さい個人的な話ばっかりで、読書がつまらなくなっていたところでした。久しぶりにでっかい物語に出会えて、またたくさん本を読むぞって気分になりました。シャングリ・ラ最高!!!
圧倒的なボリュームなのだが、圧倒的な速さで残りページが少なくなる。 それぐらい没頭させて読ませてしまう。その力量に脱帽。 読者はドゥオモの、ある時はアトラスの、そして迎賓館の住人になり 物語を見つめる・・・感情移入させる手法も素晴らしい。 そしてやたらと膨大な世界観設定に圧倒させられた。何を見ればここまで綿密で説得力のある設定を考え付くのだろうか? もちろん設定だけでなく謎や伏線、それらの解き方、展開の仕方も申し分ない しかし、ラストのほうになると出てくる「少年ジャンプ」的なノリや「地球の意思」というのを安易に持ってきてしまうのは個人的にいただけない。 それらを差し引いても素晴らしい作品なのは間違いないのだけど・・・。 ライトに読みたい人にはお勧めできない。 とにかく物語に没頭したい人には最適の一冊だ。
池上永一が初めて長編で東京を書いたと聞いて、そっこうで買った。沖縄以外のものを書いてもこんなに面白いのかと身震いがした。アイデアといい、文章のテンポといい、盛り上げ方といい、とにかく面白い。この世界に出てくる炭素経済という概念は、まさに私たちの未来の社会を捉えている。こんなに合理的に環境問題を描く作品に初めて出会った。テーマのひとつである、自然と経済と技術が融合する「テコノロジー」文明の息吹は、圧巻。経済学者や政治家でも言えないことが、この小説で堂々と述べられる。優れたフィクションは、行き詰まった現代社会を照らす光にもなる、というお手本のような小説。今年のベスト1。