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5. とても良い |
青ちさん |
書き込み日: 2005年01月28日 |
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ジュニア新書は侮れない |
ヨーロッパ哲学の巨大な体系は、その基礎にギリシアの思想とヘブライの信仰とを置く。これが、この本の核心的枠組みである。たいへんクリアであり、しかも的を射ている。西洋思想にこれから関わろうとする人であれば、まず最初に読んでおくといい一冊であろう。 もちろんこれは入門書であり、個々のトピックス・個々の思想家については軽くしか触れられていないが、それらがどこでどうつながっているのかといった見取り図が、通読した読み手には与えられる。それが本当に正しいかどうかは問題ではない。混沌として見える西洋思想の海、そこを環流している海流が、ここでは指し示されているのである。後は、それに乗ってそれぞれが航海に漕ぎ出し、自分なりの海図を作っていけばよいのである。 ちなみに、私の印象に最も残っているのは第2部「ヘブライ信仰」の末尾にあるパウロを扱った一節である。これはもちろんヨーロッパ思想に通じる道なのであろうが、私はここから鈴木大拙の『日本的霊性』を連想した。詳しく書く余裕はここではないが、大拙が欧米で受け入れられた理由は、もしかしたらこのあたりにあるのかも知れない。 |
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