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多彩な良い詩を、良いシェフのアレンジでいただく気分。ジュニア選書とあなどるなかれ。 |
「自分の感受性ぐらい 自分でまもれ ばかものよ」という著者の詩の言葉に、これまで何度もいずまいを正されてきました。その著者の書いた、「私の心に残った詩」を紹介する本です。もう随分前に出版されていたのは知っていましたが、「ジュニア選書」の名前だけを見て「易しい紹介本?」と手にも取らずじまいでした。最近本屋でフェア開催中の平置きになっていたのを見かけ開いてみて、「ジュニア」の名前で判断してはいけなかった、と思い知った次第です。 「若いときにはよくわからず、つまらなかったり、へんにひっかかっていたりしたのが、年をへてから、もう一度よみたくなり・・・・」と「はじめに」にも書かれています。「今はわかるかもしれない」世代の人も、「ジュニア選書だから」と食わず嫌いをせずに読むと良い詩がたくさんあります。一つ一つの詩が良い、というだけでなく、茨木のり子さんの感受性で綴られたそれを繋ぐ文章も。いくつかに分類された各章のタイトルの一つ「生きるじたばた」などは、それだけで素敵です。若い人が読めば、「ちょっと難しい、こういう世界がある」で過ぎるものもあるでしょう、若くない人が読めば、「こういう若い感受性というものもあったのだ」ともう一度刺激を感ずる作品もあるでしょう。言葉のすごさ、温かさ、いろんな面を味わえる本です。 良い詩は、言葉も厳選され濃縮されているので、「詩集」を一気に読んでしまおうと思ったりすると、豪華な料理を食べ続けるようで、消化不良をおこしそうになったり、おいしいのに疲れてしまったりしないでしょうか。この本のような形だと、良いシェフがいろんな味のお皿を、材料や料理人の話などをしながらゆっくりと、飽きさせずに楽しませてくれますね。 しかし、ジュニア選書恐るべし、あなどるべからず。他のジュニア選書も要チェックかも、です。 |
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