本・雑誌 韓国現代史 (岩波新書)の口コミを検索

トップ本・雑誌政治入門韓国現代史 (岩波新書)
を 商品名

韓国現代史 (岩波新書)

韓国現代史 (岩波新書)

とても良い / 口コミ件数 : 10


価格 : 819 円





クチコミReview一覧
評価の高い順 評価の低い順 書き込み日の新しい順
口コミ件数:10 1 2 次ページ
1.  とても良い チジャさん 書き込み日: 2006年01月03日

平易かつ詳細な現代韓国史

最近、韓国関係に関する著書は増えているが、真に学問的なアプローチを目指す本は少なかった。ややもすると、韓国を揶揄すること自体が目的化する状況の中で、この本は非常に研究や歴史自体に誠実な本であるといえよう。
まず、思想的に(右左両方とも)偏ることなく、ここ60年間の韓国の変遷を資料をもって明らかとしようとする。特定の思想に貫かれた伝え方ではなく、あくまで資料に誠実に韓国史の流れが記されている。しかし、ここ60年の韓国のダイナミズムが読むものを飽きさせない。
日本人にとって、「こわい」と形容されがちだった60年代や、現代急速に進んだ民主主義の道のりまで、平易なことばでわかりやすく伝えようとする著書の姿勢が見て取れる。
膨大な資料をここまでコンパクトにまとめているという点では、韓国研究を志す学部生から、韓国史そのものに興味を持つ社会人まで、幅広い層に受け入れられる良書であろう。



2.  とても良い 香桑さん 書き込み日: 2006年04月24日

地図と略年表つき

植民地支配から解放された、その後について。
情緒的な表現を抑えた、淡々としてなめらかな文章は、教科書のようだ。新書におさめるには、あまりにも多くの出来事があった60年。容赦なく、先へ先へと進む。
個々の出来事については他書のほうが豊かなイメージを呈示することもあるだろう。しかし、韓国事情の初心者にとって、全体の流れを把握する良書となった。韓国という一くくりにした主語で語られる対象が、やはり地域による多様性を持っていることが、私には新鮮だった。
国家単位での過去の事件への取り組み、ネットのもたらす直接民主主義の可能性とファナティックな危険性、情報へのアクセス可能性による中央と周縁の再構成など、韓国という事例から更に普遍的な話題に抽象化して扱われうるような材料も多く提起されており、興味深かった。



3.  とても良い icyさん 書き込み日: 2006年10月10日

読みやすく情報量豊富

私のような不勉強の輩にはありがたい、分かりやすい歴史鳥瞰本です。具体的なデータを紹介しながら、筆者の見解などバイアスはかけずに、事実を情報として提供してくれます。韓国の地理性や歴史的事件の経済・政治・外交的位置付けなど、読んだ後では知らなかったことが恥ずかしくなりますが、実際にはこうした形で分かりやすく情報提供してくれるメディアは希少だと思います。



4.  とても良い 青ちさん 書き込み日: 2006年01月12日

「解放」から60年を経た韓国の現在

済州島に関する浩瀚な研究をものにしたばかりの著者の手になる、韓国現代史の新書。最新の研究成果をきちんと踏まえた堅実な通史である。

上記のような研究上の背景から、著者はこの本の中で「周縁からの韓国史」を試みている。グレゴリー=ヘンダーソンが見事に分析したように、韓国社会には周縁から中央に向けて渦巻き型に吸引力が働く構造を広く見出すことができるのだが、その構造は歴史叙述にも反映をしている。つまり、「中心から見た歴史」というのが圧倒的な力を持っているのである。中心とは要するにソウルであり、政治であり、権力者である。時として「民衆からの歴史」が謳われることがあっても、それもまた「運動圏」や「民衆」や運動家が中心を占め、そしてそこから紡ぎ出される「中心から見た歴史」の別バージョンであったりする。

こうした中で、四・三事件の済州島・光州事件の全羅道からの視点を、あくまで「周縁からの眼差し」として歴史叙述の中に位置づけようとする著者の姿勢は、実はそれだけでも注目に値するのである。実際問題としても、1948年の済州島四・三事件や1980年の光州事件の真相が日の目を見、それらの歴史上の位置づけを議論できるようになったのは、つい最近のことである。本書はそうした背景から生まれた韓国史叙述の試みなのであろう。

終章に描かれれてる韓国の現在は、当然のことながらダイナミックなものであり、今後これがどのように展開していくかは誰にもわからない。とは言え、その行く末を見守っていく中で、この本は韓国の来し方を振り返る手がかりとなると思われる。



5.  とても良い 進さんさん 書き込み日: 2006年12月07日

韓国現代史を知るうえでの格好な入門書

 第二次世界大戦後の韓国の歩みは、解放と分断、内戦、貧困、独裁政治、クーデター、長期の軍事政権、民主化運動の弾圧、経済破綻、そして民主化へと、日本人には想像を絶するような苦難に満ちたものであった。

この激動の歴史の歩みの中で、権力によって人びとは、傷つき、殺りくで家族を失い、ちりぢりに離散し、飢えに苦しみ、街頭でデモをし、拘留され、拷問にあい、あるいは死を賭けして圧政に立ち向かい、と筆舌に尽くし難い試練の数々を強靭にくぐり抜けてきた。

 しかも、韓国の人びとが苦しむ強権政治の延命に日本の政・財界が少なからず加担した事実を見落としてはならない。一例を挙げれば、本書で筆者が指摘しているように1971年の朴正熙と金大中とで闘われた大統領選挙の際に三菱は朴陣営に選挙資金として120万ドルを提供している。その結果、金大中は、僅差で落選したのだ。

 そうして、いま、韓国では負の遺産を払拭すべく歴史の大胆な見直しがなさられているという。

 本書は、こうした現代史の事実を、その前史から今日の盧泰愚政権の誕生に至るまでを克明に記述していて、隣国の韓国現代史を知るうえでの格好な入門書といえる。

 韓国ドラマが空前のブームとなって韓国は日本人にとって身近な国となった。「しかし、韓国のスターたちの微笑みの背後に、人々が生き死にを賭けて築いてきた現代史の営みがあることに思いをめぐらせる日本人はやはり少ない」との筆者の指摘は、まさにそのとおりである。

 ゆえに、筆者は1人でも多くの日本人に、隣国が歩んだ受難の道のりを伝えたいという思いから本書を書かれたのである。 一読をおすすめしたい。



1 2 次ページ

文学・評論
思想・社会・ノンフィクション
人文・思想
社会・政治
ノンフィクション
歴史・地理
ビジネス・経済・キャリア
投資・金融・会社経営
科学・テクノロジー
医学・薬学
コンピュータ・インターネット
アート・建築・デザイン
実用・スポーツ・ホビー
資格・検定
暮らし・健康・子育て
旅行ガイド
語学・辞事典・年鑑
教育・学参・受験
こども
漫画・アニメ・BL
タレント写真集
ゲーム攻略本
エンターテイメント
新書・文庫
雑誌
楽譜・スコア・音楽書
古書
カレンダー
ポスター