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当事者主権 (岩波新書 新赤版 (860))

当事者主権 (岩波新書 新赤版 (860))

良い / 口コミ件数 : 9


価格 : 735 円





クチコミReview一覧
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口コミ件数:9 1 2 次ページ
1.  とても良い たまさかさん 書き込み日: 2004年05月25日

わたしたちはすべて当事者である

 「わたしのことは、わたしが決める」
この言葉の意味するところの本当の凄さに気づかされ、世界観が変わる。
 「当事者のことは、当事者が専門家である」から。あなたが、介護を受けていても、支援を受けていても、保護を、庇護を受けていても。
 わたしは、この本で自尊心を取り戻した。
 理念の本でない。実践書である。しかも、すべてに応用できる。



2.  とても良い johnybleuさん 書き込み日: 2005年01月25日

スポットライトは民主主義

気鋭の実務家と学者のコラボレーションが作った新しいパラダイム。
個人がより主体的に生きることができるように打ち立てた言葉「当事者主権」。
 新しい概念が浮かび上がらせてくれるものは何か。
存在しているのに見えないものとして、暗黙のうちに働くものとして、異議を唱えないものとして扱われる人々。障害者、女性、患者、あらゆるマイノリティの人たちがそこにはいる。そして当事者ということばを打ち立てれば、今まで当然のように社会を取り仕切ってきたマジョリティの存在も明らかになる。彼らも当事者なのである。
 
 すべての人にスポットライトを当てるために書かれた本。そのきっかけとして障害をもつ人たちの運動に注目した点は秀逸だと思われる。



3.  とても良い orokamonさん 書き込み日: 2004年05月05日

主権って?

福祉の分野だけでなく、当事者になることは誰にでもあります。
日頃から、当事者の権利として、物事を考えていく姿勢が必要なのでしょう。漫然と過ごしている今、この本で、それぞれの当事者の戦いの姿に、日本の福祉の歴史が見えます。



4.  良い 青ちさん 書き込み日: 2004年08月13日

「専門家主義」に抗して

「あなたのことは、あなた以上に私が知っています。あなたにとって、何がいちばんいいかを、私が代わって判断してあげましょう」という「専門家主義」に抗して提唱されているのが、「自分のニーズは自分がいちばんわかっているのだから、自分のことは自分で決める」という、本書で言うところの「当事者主権」である。この文脈が案外大事だと思われる。なぜなら、当事者と(他者としての)専門家とを並べて、「どちらのほうが“よりよく”わかっているか」などと論じてみても、ほとんど意味がないからである(それぞれわかるところとわからないところがあるのは当然である)。

本書の意義は、障害者福祉を主な事例として、蔓延する「専門家主義」が見落としてきたものをすくい上げる「当事者の視点」を提起したことにあると言えるだろう。



5.  良い chorosさん 書き込み日: 2005年08月09日

諸刃の剣

至極正論ではあるが、当事者主義の経緯について、私なりの理解からいうと、一つは北欧型福祉国家におけるノーマライゼーションから発するもの。もう一つは、アメリカ型弱肉強食社会における必要に迫られて生じた秘密結社的当事者ネットワークがあると思ってきた。

いずれにせよ、日本は輸入精神医学と同様、輸入福祉学、輸入社会学という主体性のない学問を展開してきたのではないか。
著者らの主張する論について、そういう社会が実現できるに越したことはないが、自己決定には重い自己責任が伴うという実は厳しい論理を内包する諸刃の剣だという認識がどこまであるのか不安になった。

あと、女性を女性とカテゴライズして弱者として扱うことには深重であるべき。

男性開放運動に触れられてないことも残念である。
男性の自殺率は日本では女性の3倍、世界各国どの国でも、男性が女性の数倍自殺していることが何を意味しているか今一度著者らには考えてほしい。男性も実は弱く脆くはかない性であるのだから。



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