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ドキュメント 屠場 (岩波新書)

ドキュメント 屠場 (岩波新書)

とても良い / 口コミ件数 : 10


価格 : 777 円





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口コミ件数:10 1 2 次ページ
1.  とても良い miyan☆ミさん 書き込み日: 2007年07月22日

いまだに心無い偏見の残る世界

禁句とも言われる屠場、そして差別され卑しい目で見られる屠場
でも、もし誇り高い彼らがいなければ私たちの食卓には
「おいしい肉」は並ばないと言うこと…

私は以前に屠場を見学したことがあるので
そういった類の偏見は持ってはいません。
しかし、いまだなお特に西のほうで卑しい偏見の目があることは
恥ずべきことだと思います。

内容も食卓に並ぶ前の工程もきちんと記録されていますし、
現場の人の声も取り入れているのでとてもよいです。



2.  とても良い 浦戸さん 書き込み日: 2003年05月25日

屠場の文化

「屠場」は、いわゆる放送禁止用語の類に入る言葉です。マスコミでは「食肉解体場」などとごまかした言葉に置き換わります。その理由は、屠場が被差別部落の歴史と深いつながりがあるからなのですが、世間一般の感覚では、そのこと自体になんの疑問を持たないのが普通でしょう。

それは、屠場を紹介した本は少なく、また食肉工場というものも、表世界には登場することが少ないからです。鎌田氏はその「裏」世界をルポの対象に取り上げました。

私は、きっと鎌田氏のことだから、被差別部落との関連を中心に置いた重苦しいルポなのだろう、と思って読み始めました。ところが、むしろルポの中心になっているのは差別問題よりも、食肉解体という「産業」、そしてその周辺に成り立っている食肉の「文化」、ここで働く職人たちの「労働問題」などでした。

意外な印象でしたが、実は差別問題のルポを期待した時点で、私自身の中に「差別の精神」が存在していることに気付かされました。



3.  とても良い gongonさん 書き込み日: 2006年12月24日

長い間心に残る本

この本を読むまで食肉の屠場について考えたこともなかった。
何気なく読んだこの本で私は屠場にとても興味を持ち出した
何年も前に読んだ本なのに、今だこの本に書かれていることは、私の心に焼き付いている
食肉を消費する人なら誰しも知らなければいけないことなのにと
実感させられ、また屠場で誇りを持って働いている人たちに魅了された



4.  とても良い おもしろさん 書き込み日: 2001年10月13日

職人制工場生産

本書はまず、偏見を持たずに読んでもらいたいと思います。職人芸が冴える食品工場で働く人々の、ルポルタージュです。今までほとんど題材として取り上げられることがなかったと思います。

これから先も、一つの産業として普通に取り上げられることがないとすれば残念です。現在、狂牛病問題で揺れている社会で、生産現場と販売現場、それに消費者の声ばかりが聞こえてきます。加工現場の声が聞けないのは、そのことを象徴しているような気がします。

職人たちの仕事へのプライド、道具へのこだわり、仲間意識と競争意識など、こんな「仕事」もあるのか、と興味を持って読めました。



5.  とても良い 白ケチャップさん 書き込み日: 2005年07月14日

社会派ルポのずしりとした内容

 屠場、いわゆる獣肉生産のための解体工場を著者がつぶさに取材した傑作ルポ。われわれにはまったくうかがい知ることのできない内情が詳らかにされている。屠場とそこに働く人々に対する社会的な偏見、抑圧は想像を絶するものがある。みごとな腕と技をもった職人が多数、過酷な労働条件のなかで働いているのにもかかわらず、である。われわれ消費者はこの現状を直視しなければいけない。
 著者のルポは徹底的、かつ真摯で抑制が効いており、おもしろ半分の覗き見ルポとは一線を画し好感がもてる。



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