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代表的日本人 (岩波文庫)

代表的日本人 (岩波文庫)

とても良い / 口コミ件数 : 29


価格 : 630 円





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1.  とても良い Rainbowさん 書き込み日: 2005年10月16日

内村鑑三の名著

原題は、"Representative Men of Japan"。
日本最後のサムライと言われる内村鑑三氏が日本人を紹介することで、
日本文化、価値観を紹介した本である。
明治初期の当時、世界の殆どの列強と呼ばれる国々はキリスト教世界であり、
異国の道徳、異文化と言ったものは理解どころか想像さえ難しかった。
このような時勢の折、日本と言う新興国が一体どんな道徳観、文化を持っているか
積極的に英文で紹介している点は素晴らしい。
新渡戸稲造氏の「Bushido」と双璧を為すといっても過言ではあるまい。

代表的日本人として選ばれ紹介された面々は、一見奇異ではあるが、
どの人物も素晴らしい経歴と思想をもった方々である。
二宮金次郎、上杉鷹山の両氏は、非常に有名であるにも関わらず、その半生を顧みられることが少ない。
また、中江藤樹に至っては、私は恥ずかしながら本書を読むまで知らなかった。
激動の江戸末期、明治において活躍した内村鑑三氏だからこそ選んだ
これらの代表的とされる日本人をぜひ日本人である我々がまず
認識し学ぶべきであろう。

残念ながら、内村氏の本文は聖書からの引用、キリスト教世界観を有しており、
キリスト教に無縁な私にとっては、理解しがたい比喩や隠喩がある。
その点を除けば、訳や注釈も適切で分かりやすい。
本書の原文(英文)を読んでいる外国の方も多いので、国際関係の仕事を
されるようであればぜひ読んで欲しい一冊だ。



2.  とても良い ケイトーさん 書き込み日: 2002年11月26日

故ケネディ大統領が引用したのはこの本からだった!

昔、確か立花隆かだれかの本の中で、故ケネディ大統領は「政治家として最も尊敬する人は上杉鷹山」と語ったという内容を読んだ記憶がありました。その時は、一体ケネディ氏はいつどこで上杉鷹山の事を知ったのだろうと不思議に思いましたが、この本を読んでそのなぞが解けた気がします。元々この本は20世紀の初めに敬虔なキリスト教徒である内村鑑三が英語で書いた本であり、確か当初ニューイングランド地方で出版されたと思います。そういう意味で、ボストン出身の若き日のケネディ氏が、この本を読んだという事は十分想像できます。100年前に書かれた事を感じさせない素晴らしい内容の本です。偉大なる代表的日本人達。何度読んでも、思わず姿勢を正してしまいます。



3.  とても良い マサさん 書き込み日: 2005年11月26日

日本人とは

新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と並ぶ名著。西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の5人の人生から日本人の特質、価値観を論じている。

名前を知っていても、正直なところ西郷隆盛以外は殆ど何も知らないに等しい自分の知識が何とも悲しい。二宮尊徳の偉業など習ったことも無ければ、語ってくれる人も居ない。道徳的価値観を根本にした日本人の思想は近代的功利主義とは相反するものだが、これが近代日本躍進の原動力となったことは否定できない事実だ。社会の荒廃が伝えられる中で改めて見直されるべきが彼らのなした偉業であると思う。

海外への紹介を目的に書かれた本なので短いし、内容も簡潔。これをきっかけに日本精神、文化、思想研究を開始するのも良いと思う。



4.  とても良い 丸暗記太郎さん 書き込み日: 2006年09月23日

西郷ファンになりました

西郷隆盛、二宮尊徳、日蓮上人にはとくに影響されました。

西郷隆盛からは「天」の思想を学んだ。
「貧困は偉人を作り
功業は難中に生まれる
雪を経て梅は白く
霜を経て楓は紅い」
この詩の一節は、もはや私の人生に欠かせません。

二宮尊徳からは、少年時代の勤勉さに感銘し、
自分もこれほど勤勉にならねば、と感じた。

日蓮上人からは、「勇気」といった、精神の強さを学んだ。

この本は私の人生を変えたといって過言ではないと思います。
彼らの生き方には強く影響された。
この本を読まなければ、好きな人に告白をすることもできなかった。
「決断」、「度胸」、「勇気」といった精神を、この本は与えてくれました。
そして、日本人としての誇りも。

新渡戸稲造の「武士道」よりも好きな作品です。



5.  とても良い リンタローさん 書き込み日: 2008年03月04日

「わが祈り、わが望み、わが力を惜しみなく注ぐ」唯一の国土、日本

新日本の創設者としての西郷隆盛、封建領主・上杉鷹山、農民聖者・二宮尊徳、
村の先生・中江藤樹、仏僧・日蓮上人を通じ日本、及び日本人が外国人に紹介されいる。
知らないことにも恥ずかしいが、何よりも著者の視点、明治のキリスト教徒であった氏の「考え」に驚かされる。
健康で、みずみずしく、力溢れる評論だと感じます。取り上げられた夫々への人物と同じく著者への興味も湧いてきます。
四 中江藤樹の項、「昔の日本の教育」については特に印象深いものがあります。



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