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価格 : 840 円
儒教,道教,仏教を修めた著者らしい,所々にこれらの哲学的背景を感じさせる部分があります.それらの中には相反するものもありますが,それが矛盾に満ちた実際の世の中を感じさせます.論語,老子,荘子などよりは,表現がはるかに平易で読みやすいと思います.
現代訳はわかりやすく。 しかしながら真意がすぐさまつかめない。 初読の感想はわたしなりにそのようなものであった。 以来、十数年よみかさね、あらためてその真髄を、 儒教、仏教、道教、の三教合一にあるという。 そのような深遠な解説をみつけては、 あらたな恐れおおき書物だろう。 わたしには、親切な注釈をたよりに、 幾多の他文献をよみはじめたきっかけでもあり、 東洋思想の入門として最適におもう。 幾度よんでも内省をうながしていただける、 先生でもある。 簡潔にして深みゆたかな一冊に、 わたしはあてもなく感謝を沸き起こすのみにあります。 蛇足にもかきたせば、 いかなる良書といへど、 よみかさね、読み手の心をふかめなければ、 その書物はたんに読み知るにすぎない。 よむほどに、己を鍛え、深みを体感できることにこそ、 書物もそれにこたえてくれる。本書はそれほどにタフなのだろう。 書物は良書ばかりにあらず、使いようも肝心なり。
辛いことがあってもなくても、 いつもここに還ってくる気がします。 ごちゃごちゃした装飾や押しつけがましさもなく、 ただ、淡々と生きること、すがすがしく生きることのみ必要最小限の言葉で語る。 俳句の極致のような、 人生の極致のような、 淡泊に語られています。 用の美、実践の美、人間の美、そういう本です。
前集222条、後集135条に分かれており、本の解説によると、「前集は専ら世に立ち人に交わるの道を説き、後集は主として山林自然の趣きと退穏閑居の楽しみとを述べている」文集です。 この本を読んだきっかけは、リーダーのための中国古典 (日経ビジネス人文庫)を読んだ際、何度か引用されており、一度通読したいと考えたからです。 実際、前集において具体的に書かれていることは、他人との接し方、君子としての振る舞い、世渡りの方法、普段の気持ちの持ちよう等々、この現代でも仕事に取り組むに当たり、応用の効く文章が数多く含まれています。 それに対して、後集では、栄枯盛衰・万物流転の必然、無為/無我の境地・泰然自若のすすめ等、浮世離れし悠々自適に暮らしていくことの素晴らしさが描かれています。 400ページ近くある文庫本のため、全部読み切るのには時間がかかります。 そこで、私のような30代前後のビジネスマンにおいては、前集だけでも読んでおく価値は十分にあります。新入社員が読んでも参考になる部分は多いと思います。 逆に、後集の方は、役員等の経営層の方のほうが、心に響くものがあるのかもしれません。 もう少し若いうちに出会っておきたかった、というのが正直な感想です。 いい文章だなと思って印をつけていた部分を、改めて読み直してみましたが、噛み締めるほど味のある内容だと思います。
読んでいて、生きる勇気を与えてくれる古典の本です。 人生で何かにつまずくのは当たり前で、そんな自分の心を 洗い直し、優しく心にあるわだかまりをを悟してくれる本です。 私は最初、講談社学術文庫版を買って満足していましたが、 あまりにも「菜根譚」が好きなので他の訳者の菜根譚も読みたいと 思い、岩波版も買ってみると、こっちのほうの 訳もなかなか良く、味わいがあり、この2冊あって幸せ〜という感じです。 こういう古典の知恵を自分の腹にまで染み込ませたいです。