とても良い / 口コミ件数 : 41件
価格 : 840 円
子ども向けの童話なのに深い、深いストーリー。 主人公のモモは子どもだけど、一番自立している人間。 今の社会と類似した、時間のない大人たち。 何のために時間を節約し、忙しい思いをしているのか。 節約された時間は自分の元にはもどらず、永遠に消えうせる。 けっしてとりもどすことはできない。 なんでも早くすればいいってもんじゃないのよね。 昨今のスローライフ、ロハスの考え方も現在社会のゆがみを 訂正しようとする動きなんじゃないかな。 エンデが生きていたらまたいいアイデアを私たちにくれてると思う。 時の花は1人1人違う形をしている。だからあせることもない。 できることからはじめよう、そう思わせてくれます。 疲れた大人たちにもぜひ読んでほしい。
『モモ』は、子供のための童話でもありますが、実は無垢な子供の感覚を忘れつつある大人のための童話でもあるのです。 子供の頃、どこかに遊びに出かけて、あまりに夢中になってしまったために、家に帰るのが遅くなって叱られた経験はありませんか? 子供たちは、大人のように、グレゴリオ暦(私たちが日常で使っているカレンダー)や時計には全く支配されていないのです! 子供のハートの中にはもちろんのこと、実は、私たち大人のハートの中にも、内なる子供インナーチャイルドが潜んでいます。 インナーチャイルドは、ハートからのお楽しみや心ゆくまで遊びに没頭することが大好きです。 もし自分自身の中にいるインナーチャイルドに、子供らしさをもう1度味わせてあげたかったならば、エンデの『モモ』は自分自身の内なる子供のための最高の贈り物となるでしょう! 『モモ』の表紙にはこんなタイトルが載っています。 〜時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語〜 あわただしい日常から1歩、離れて、時間を忘れて遊ぶようなあのすばらしい感覚をもう1度、自分自身にプレゼントしてみませんか? 『モモ』は、星の王子様と共に、私の大好きな童話の中の1冊です。
よく、哲学などの本で引用されているため、 「なんとなく難しい本」とのレッテルを貼っていたのですが、、 読んでみて、 「現代人の矛盾をもの凄く簡単に記載してる本」 だということを発見。ちょっと今まで読まなかったのを後悔しました。 言葉も、内容も子供向けの童話として書かれているのですが、 主人公の少女モモが語る言葉は、 ひとつひとつ大人である自分たちを刺激し、振り返らせる先見性や風刺に満ちています。 必死で働く人間たちから、時間を盗んでいく灰色の男たちと戦うモモを通じて、 現代人が失ったものがありありと描き出されて、 毎日失っているものの価値を気づかせてくれます。 子供たちに。そして夜中まで働くお父さんに。 是非オススメの本です!
20年以上前、まだ学生だったころ読んだときにはまったくピンとこなかった本書を、今、身につまされながら読んだ。 コンビ二もケイタイもパソコンもCDさえもまだ一般的でなかったころ、『ネヴァー・エンディング・ストーリー』が映画化された頃、たしかアルヴィン・トフラーの『第三の波』もはやった頃だったと思う。「第三の波」なんて遠い遠い先の話だ、と思っていた頃。 いまや、本書の「灰色の男たち」が、目にはみえないけれど実はこの20年わたしの周りを徘徊していたのではないか、と疑いたくなるくらい。自分がこの本の中の時間のない余裕のない大人たちと同じになっていたのがいやなくらいよくわかった。 日本が遅れていたのか、あるいは著者に先見の明があったのか、単にわたしの現実把握能力が劣っていたのか、よくわからないけれど、とにかく目の前の問題をとりあえず片付けるのに毎日汲汲としている(していた)わたしのような大人が、まずは読む必要のある本だったのだ、と今にして思う。 過去を思えば腹が立つ、未来を思えば不安になる、なんていう大人の方がいたら一読の価値はあるかも。
一般的には子供向けの本なのでしょうが、世の中の仕組みが概ね分かった30歳以降の人が読んでみると、その奥深さに感心すると思います。 ストーリーは良く出来ています。日々を気ぜわしく生きている我々にとって、その理由を問い詰める事はほとんど無いと思いますが、それを暗に陽に指摘しています。そして、一度、気ぜわしく生きる習慣が身についてしまうと、そこから抜け出す事が非常に難しい事も指摘しています。 忙しい生活で失いがちな希望。希望を失うと落ち込む事になりかねません。それに対し掃除夫は言います。「希望なんて無くてもいい。目の前にある仕事をコツコツと成し遂げていくと、だんだんと面白くなるんだ。気づくとすごい距離の清掃が終わっているんだ」せかせかしない人生を送りたいと思ったら、読んでみるといいです。